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インタビュー

貧困と飢餓、格差を埋める包装の役割とは

WORLD VIEW(2012年4月)

※今月はインタビューをお休みし、特別編として「WORLD VIEW」を掲載いたします。

 価値観の転換をともなう、かつてない時代の変化が求めているのは、単なる世代交代ではない。確かなビジョンと希望を掲げて、新しい時代の地平を切り拓きゆく自覚を持った、リーダーとしての世代交代である。「新しき時代を拓くのは青年の熱と力」との言葉のままに、包装界においても次代を担う若きリーダーたちの台頭が待ち望まれる。
 本誌「ジェイパックワールド」創刊のタイミングは、まさに未曾有の金融危機に直面した世界経済の立て直しが模索される中で、バラク・オバマ氏が第44代米国大統領に就任した時である。ゆえに、創刊号には異例のオバマ氏の就任演説の一部を掲載するとともに、その姿を彷彿とさせた第35代のジョン・F・ケネディ氏の演説にも言及している。
 もちろん、大国のリーダーと包装界のリーダーとでは比較にならないとは思うが、両氏の演説とも共通するのは、精神性を深く掘り下げた内容であることだ。時代背景もあるが、それが世界の多くの人々の注目を集め、今なお感動を残す所以であろう。今回は、世界を雄飛する若き包装リーダーの台頭を想像しながら、ジョン・F・ケネディ氏の米国大統領就任演説(1961年1月20日)から抜粋し、かつ本誌流に加筆して紹介する。
 
 世界は大きく変貌している。人類は、あらゆる形の貧困とあらゆる形の人間の生命を根絶させる力を手にしたからである。それにもかかわらず、私たちの祖先が、そのために血をながしてきた近代包装史の信念は、いまだに世界中で注目の的になっている。それは人間の権利は誰かが気前よくくれるものではなく、自然の摂理によって授けられているという信念である。私たちは今日、その最初の近代包装史の継承者であることを忘れてはならない。
 今、この時、この場所からこの言葉を伝えようではないか、敵味方を問わずに。松明は日本の包装の新しい世代に引き継がれたと。その世代は、今世紀に生まれ、未曾有の金融危機や災害にさらされ、厳しく苦い生活に鍛えられて、私たちの祖先の遺産を誇りに思い、日本でも世界中でもいつも守ってきて、今日私たちが守っている、これらの人権が旧態依然と取り消されるようなことを目撃したり、認めたりはしない世代である。

中国をはじめアジアとの一衣帯水の共同体構築
 文化と精神的な起源を一にする古くからのアジアの隣国に対して、私たちは信頼にたる友としての忠誠を誓う。私たちが一致団結すれば成し得ないことはほとんどないし、袂を分かつとすれば、何事も成し遂げられないのだ。私たちは、互いに争いばらばらになって、どうやって強力な挑戦に立ち向かえばいいというのだろう。
 私たちが自由主義世界への仲間入りを歓迎する新しい国々には、このことを誓おう。1つの形が終わって単に、より厳しい形に置き変わる訳ではないということを。これらの国々が常に私たちの見解に賛同してくれるとは期待していない。ただ私たちは、これらの国々が自国なりの自由を見出してくれることをいつも強く望むものである。地球の大部分を占める貧困な地域に住む人々で、皆が悲惨な足かせを外せるように苦闘する人々には、その自助努力に対して、どれほどの時間が掛ろうとも最大限の力添えを誓おう。それが正しいことだからだ。

「SAVE FOOD」など国際的な包装の役割と組織構築
 世界中の包装企業やジャーナリストが集まる、つまり国際連合のような組織・機関に対しては、私たちは支持の誓いを新たにする。分断の手段が結合の手段よりはるかに利用された時代では、それが最後の、そして最大の希望である。そして、私たちはそれを単に罵り合いの場とはせず、新しく弱小な国への保護を強め、包装によって救われる地域を拡大するのを支持する誓いを新たにするのである。
 私たちは新たに着手しなければならない、礼儀正しいふるまいは弱さの印ではなく、誠実さは常に証明しなければならないということを念頭において。私たちは恐怖ゆえに交渉してはならない、ただ交渉することを恐れてもいけない。私たちを分裂させている諸問題を言い争う代わりに、何が私たちを団結させるのか探索しようではないか。
 まず第1に、世界の飢餓を救う包装の役割と使命、そしてその運用についての真摯で精密な提案を練り上げようではないか。科学の驚異に訴えかけようではないか。私たちは宇宙を探検し、砂漠を征服し、疫病を根絶し、深海を開発し、芸術や商業を振興しようではないか。そしてもし協力の足がかりが疑惑の渦巻くジャングルを押し戻すことができたなら、力のバランスではなく、新しい法に基づいた世界を協力して作りあげることができるだろう。新しい法に基づいた世界では、強者も公正であり、弱者が保護され、公平が保たれるのである。
 これはこれからの100日で成し遂げられることではないだろう。いやこれからの1000日で成し遂げることもできないかもしれない。いや私たちの生きている間でさえ成し遂げられないかもしれない。しかし着手しようではないか。私たちの取る道が最終的に成功するか失敗するかは、私以上に、あなたがた生活者の手に掛っているのだ。
 今トランペットの音が私たちを再び召集している。武器は必要だが、武器を取れという召集ではない、戦ってはいるが、戦うための召集ではない、長い夜明け前の闘争の重荷を肩に背負えという召集なのである。いつも希望をもって喜びを抱き、苦難に耐えながら、人類の共通の敵、専制、貧困、疫病、そして飢餓そのものに対して闘うという重荷を。
 これらを敵にして、北も南も、東も西も、壮大な世界的な同盟を私たちは作れないものだろうか? その同盟は全人類により実りある生活を保証してくれるだろう。あなたがたもこの歴史的な努力に身を投じてみないだろうか? 世界の長い歴史の中で、最大の危機に晒されている時に、守る役割を与えられてきた世代は極少ない。私はこの責任から尻込みするものではない、私はそれを歓迎する。

包装界と生活者との自立した関係構築
 私たちの誰かが自分の立場を、他の人もしくは他の世代と交換するだろうなどということを私は信じない。こうした努力に私たちが捧げるエネルギー、信念、献身こそが私たちの包装業を、そして包装業に使える私たちを照らし出すのである。そしてその明かりから発せられる輝きこそが、本当に世界を照らし出すのである。
 そして、わが同胞の包装人よ、誰かがあなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが誰かのために何ができるかを問おうではないか。わが同胞の世界の生活者よ、包装があなたのために何をしてくれるかではなく、私たちと共によりよき生活実践と向上の為に何ができるかを問おうではないか。
 最後に、あなたが誰であろうが、私たちがあなたに求めるのと同じ高い水準の力と犠牲をここの私たちに求めて欲しい。良心を唯一の確かな報酬と見なし、歴史が私たちの行動に最終的な判断を下してくれることを信じている。天の祝福と助けを求めながらも、この地球上では天の仕事は、私たち自身で成し遂げなければならないということを肝に銘じて、私たちの愛すべき包装を導くために前進しよう。

第35代米国大統領のジョン・F・ケネディ(Wikipediaより)