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リンガーハット:すべて国産野菜を使用

2009.10.19

リンガーハットは200910月から、グループ全店で用いる野菜をすべて国産野菜に切り替えることを宣言した。消費者の食に対する安全・安心の関心の高さに応えたものである。これまでにも契約農家で生産した野菜を使う外食チェーンはあったが、「グループ全店で、ギョウザの具に至るまですべての野菜を国産化するのは、外食チェーンでは初めて取り組みとなります」と、同社・会長兼社長の米浜和英氏は語る。

発案のきっかけとなったのは、米浜氏が日本フードサービス協会で会長を務めていた時に実施した産地見学会で、産地で食べる野菜のおいしさを強く認識したことだった。安定的に同じ食材を大量確保しなければならない外食チェーンでは、輸入ものの冷凍カット野菜に頼らざるをえない。だが、米浜氏は2008月に社長に復帰した際に、「日本の新鮮な野菜を使おう」と社内に呼びかけ計画が動き出したもの。

ちゃんぽんに使われる野菜は、キャベツやもやし、たまねぎ、にんじん、長ねぎ、コーン、オランダさやえんどうの7種類である。このうち、キャベツともやし以外の種類の野菜を、これまでは海外で調達していた。例えばちゃんぽんに入れるオランダさやえんどうは、リンガーハットでは年間220トンが必要だが、国内の年間生産量は50トンしかないことから、生産者との交渉で必要量の生産を確保した。冷凍のカット野菜とフレッシュな野菜では、しゃきしゃきとした味わい、おいしさが格段に違う。「コーンだけは収穫時期の関係等で難しいが、ほかの野菜はすべてフレッシュなものをそのまま使う」というのが同社の方針である。