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ニュースフラッシュ

凸版印刷:中国・北京に包材印刷の新工場建設

2009.11.05

n20091105-01.jpg 凸版印刷は、拡大を続ける中国での印刷市場の需要に対応するため、トッパングループとして中国・北京に新しい生産拠点「トッパンリーフォン北京印刷産業基地」を開設し、2009113日から稼動を開始した。同社では、印刷関連事業での海外展開をグループ各社と連携し積極的に推進しており、海外事業の拡大に向けた組織体制の強化の一環となるものである。これらの施策により、海外での売上比率を中期的に30%へと高め、全社の成長につなげていく考え。
 同社の子会社であるトッパンリーフォンは、新工場「トッパンリーフォン北京印刷産業基地」(北京市)を建設、
2009113日から第1期となる雑誌印刷工場の稼動を開始した。第2期として、包装(紙器)印刷ラインの立上げを計画するとともに2012年には全ての投資が完了する予定である。新工場は中国企業との合弁会社で雑誌印刷を主とする、「北京利豊雅高長城印刷有限公司」および、包装印刷を主とする「利豊雅高包装印刷(北京)有限公司」 が運営を行う。
 トッパングループは、中国で雑誌・書籍をはじめエレクトロニクス部品や最先端
ICカード、包材、段ボールなどの包装資材品まで幅広い事業を展開している。特にトッパンリーフォングループは、ポップアップ書籍の製造で世界シェア60%を占めるとともに、中国国内向け高級雑誌の印刷では70%以上のシェアを獲得する。
これまで中国で展開している生産拠点に新工場を加え、大きなマーケットである華北、華東、華南地域を中心に、より強固な生産ネットワークの構築を進めるもの。この活用により、各拠点の生産状況や納入先に合わせた適地生産による効率化を図るとともに、顧客への要望に迅速に対応することができ、出版印刷事業の中国全土への展開が可能となる。

 これは、同社が進める海外事業の拡大に向けた組織体制の強化の一環となるもので、20091月に設置したグローバルセンター機能を持つ「国際事業部」の機能を200910月に強化している。具体的には、従来の国際事業部が担当していた出版印刷、商業印刷分野に加え、新たに金融・証券分野、パッケージ分野を追加し、これら分野の海外事業と海外現地法人を総合的に統括している。
 これまで各事業分野が、それぞれ行ってきたグローバル展開を融合して効率化を図るとともに、国内で展開する総合的なソリューション提案を海外でも提供できるよう強化していく意向である。

 
また、20086月にグループに加わった、シンガポールの大手印刷会社「SNP Corporation Ltd.」をより密接な連携を図るため、「TOPPAN LEEFUNG PTE. LTD. (トッパンリーフォン)」と社名を変更。同社が培った高度な技術力と、中国をはじめ欧米に強みを持つトッパンリーフォンの販売網と生産体制を融合し、出版印刷や商業印刷、パッケージなど各分野で製販一体の事業を本格的に展開していく。今後はブラジルをはじめ、ロシアやインドなど新興地域で有望市場を見極めつつ市場開発をすすめ、グローバル展開を拡大させていく考えである。