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花王:Cフルート段ボールへの切替で1500トン削減

2010.04.19

n_20100419_02.jpg 花王では、2007年から使用する全段ボールをAフルートからCフルートへと順次切り替えを始めている。20088月までには使用するAフルートの約85%の切り替えを完了し、現在はほぼ100%切り替えを完了している。このAフルートからCフルートへの切り替えでは年間1500トンもの段ボール原紙の削減となるとともに、輸送効率の向上や廃棄物、CO2の削減にもつながっている。
 同社では様々な製品を扱っており、工場からロジスティクスセンター、小売店への物流・配送で年間7トンほどの段ボールを使用している。同社では、製品によってAフルート(5mm)とBフルート(3mm)を使い分けてきたが、その6割はAフルートであった。そのAフルートをCフルート(4mm)に切り替えることで、大幅な段ボール原紙の削減を進めたものである。
 具体的な削減効果のシミュレーションでは、AフルートをCフルートに切り替えることで紙の使用量は約4%削減できることが分かった。また厚みを抑えることで、組立前の段ボールの平積み保管や輸送時でのスペースも低減できることから、トラックの積載効率では20%も向上することが分かった。これにより、同社工場への段ボール納品の際のトラックの搬送頻度では20%の効率化が実現し、5回分を4回に減らせることとなった。
 同社では、それぞれのサプライヤーの環境マネジメントシステムの構築や、システムの運用状況を評価する制度として、20044月から「グリーン調達基準」を設けている。20071月には「グリーン調達基準」から「CSR調達基準」へとバージョンアップが図られ、環境面だけでなく社会規範の遵守や人権・労働問題への取り組みなど、企業の社会的責任全体についての評価も行うようになっている。今回のAフルートからCフルートへ切り替えも、こうしたサプライヤーと協力した取り組みの一環となるものだ。