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PUMA:新設計のパッケージ「Clever Little Bag」採用

2010.04.15

n_20100415_02.jpg PUMA(プーマ)は、従来のカートンボックスに比べ使用する紙の量を65%削減したパッケージング「Clever Little Bag」を発表した。2011年から導入を開始し、2015年までに現行パッケージからの移行を完了する予定だ。
 Clever Little Bag」の導入は、2015年までに同社が生産工場や倉庫、販売店、オフィスでのCO2の排出量や消費電力、廃水・廃棄物量を25%削減する目標にかかげた、長期的な環境への取り組みの一環である。工業デザイナーのYves Béhar氏と2年間で2000以上のデザイン案と40以上の試作品を試みた結果として、この「箱」がないこのデザインとなったものだ。不織布のバッグと1枚の段ボールの2つのパーツで構成される非常にシンプルな構造である。紙の量は、これまでのカートンボックスに比べて65%削減、インクの使用量も大幅に削減される。
 不織布のバッグの内側に段ボールの仕切りがあり、積み重ねても荷崩れしないよう、段ボールの4つの壁がわずかに内側に傾く構造になっている。これまでの靴箱と同様、倉庫や店舗でスタッキングすることができる。不織布のバッグはポリエステル製でPETボトルのリサイクル原料を使用している。労働力と資源の節約を考えて糸で縫わず熱溶着されたものだ。
 顧客が購入後には、このバッグのまま持ち運べるので他の袋は必要ない。同社では年間数千万足を出荷していることから、「Clever Little Bag」に移行することで包装材料(紙)約8500トンの削減となるとともに、2000万メガジュールの節電となる。他にも化石燃料と水の使用量では約200万リットル、輸送時のディーゼル燃料使用量では約50万リットル、さらに買い物袋が不要となることではプラスチックでは275トンの削減となる。