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日本製パン製菓機械工業会:中国視察、アジアを中心に海外市場開拓事業新設

2010.05.31

 日本製パン製菓機械工業会は、2010年5月12〜15日の4日間、中国で開催された「ベーカリーチャイナ2010」ならび「上海万博」に視察団(69人)を派遣した。「ベーカリーチャイナ2010」の会期最終日となる5月15日には中国国内の関係者を招待し、宝安大酒店内・福記餐庁で「モバックレセプションin上海」を開催した。
 中国焙○(火へんに考)食品糖制品工業会理事長の朱念琳氏は挨拶で「中国のベーカリー業界は、年間20%超の成長をみせており、日本の企業にも多くのチャンスがあり、中国に是非工場をつくっていただきたい」と述べた。また日本製パン製菓機械工業会理事長の田中利幸氏は、こうした中国視察を踏まえて第49回通常総会の挨拶で次のように語っている。
 田中氏曰く「『ベーカリーチャイナ』は近年、規模では『モバックショウ』の約1.8倍にも成長しており、まったく見劣りしない。また中国でのパン・菓子あるいは砂糖製品のすべてを含めた市場では、毎年9%ずつ増加しているとのことで、日本からみればとても想像できないような伸び率です」と。
 40年ほど前の日本と全く同じ状況との認識を示し、これから自動化・省力化機器によるパン・菓子の生産量が増えていく状況に、日本企業としていかに対応していくかを述べた。その1つの支援事業として同工業会では今年度、海外戦略・調査等を実施するための海外市場開拓事業を新設する。