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B+ Equipment:効率と経済性、高い信頼性の自動梱包システム

2010.08.17

 フランスのB+ Equipment(ベープリュス・エキップモン)社は、出版物やメディア関連製品、IT製品、医薬・化粧品、Eコマース、通信販売、オフィスサプライ、3PL[1]あるいは4PLで適用される、効率・経済性と信頼性の高い自動梱包システムを提供する。2010年9月14日〜17日の4日間、有明・東京ビッグサイトで開催される「国際流通総合展2010」に出展する。
 A式段ボールケースは強度が低く、一方でテーピングによる梱包では不正開封がわからないことや、製品保護のために使われるエアークッション、気泡緩衝材などの緩衝材には通常、梱包ケース自体のコストの50%ほどの費用がかかる上、保護性能も緩衝材を詰める作業者とその所定作業時間に依存することなどから、同社では接着梱包による自動化システムでコストを削減し、強度と信頼性、効率をアップさせることを考えた。
 「Ultipack」は100%ボール紙の自動パッケージング・ラインで、緩衝材のかわりにボール・シートで箱内の製品を固定し、緩衝材にかかっていたコストを削減するとともに、製品の形状や重量、箱の充填率にかかわらず、信頼性の高い保護性能を実現する。手順は、1)製品を詰める、2)固定用のボール・シートが自動で挿入・接着され、製品を固定、3)伝票を自動挿入(オプション)、4)自動蓋接着となる。
 ボール紙のみを用いた梱包:分別をせず、100%リサイクル可能である。固定用のボール・シートの楔(くさび)効果により、保護強度が向上(箱の充填率、内容物のサイズ、形状、重量、耐久性に係わらず高保護性)やシュリンク包装とは違い内容物を加熱しないなどの特徴がある。ケースにフラップがなく、内容物充填時には作業効率がアップし、毎分12C/Sという効率的な処理性能を実現している。また緩衝材にかかっていたコストが削減や既存のパッケージング・ラインへも簡単に統合できる。
 また、パッケージの高さ自動調整機能付きライン「I-Pack」では、ケースの大きさはそのままで、梱包工程でケースの高さを製品の高さに調整する。これにより、易損品でなければ緩衝材を全面的になくすことが可能になると同時に、輸送容積を削減することができる。手順は、1)製品を詰める、2)高さを計測し、自動で折り目付け、3)ケース自動折込、4)自動蓋接着となる。
 210mm×160mmから600mm×400mmケースの折り込により強度が向上し、緩衝材が不要容なことなどから積削減と軽量化により輸送コストを削減する。取扱量が1日あたり1000C/Sを超えると手作業では扱えなくなり、これらの自動梱包システムの導入により人件費の削減となる。自動化システムは標準的な処理速度1ライン1時間あたり700C/Sで、投資回収期間も2年以内である。機器設置面積の低減や自動ライン仕上げ段階機能、マーケティングチャンスの創出など、副次的な利益も期待できる。

※B+ Equipment(www.bplus-equip.com)は、研究開発部門であるB+ Development社が開発した特許製品の製造販売を行うため2000年に設立。6年間で包装機械350機が設置され、フランスを中心にスペイン、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、ドイツ、英国、米国へと事業を拡大している。