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ニュースフラッシュ

ジェイフィルム:個食ニーズに応えたノントレー包装

2010.09.13

n_20100913_04.jpg 小売・流通が主導する"ノントレー化"と呼応するように、サプライヤーの新しい需要創出の動きなどが注目される。ジェイフィルムは、今秋(2010年)からトレーに代わる深絞り真空成形包装用フィルムとして開発した「ナイトレー」(商標登録)の本格的な販売に乗り出す。すでに、成田工場には専用設備を導入して本格的な生産に入る意向である。
 特殊なオレフィン素材を用いた共押出しフィルムで、その商品名からも"ノントレー化"を強く意識したものであることは一目瞭然だ。そのため、高処理能力を持つ包装機への対応やコストパフォーマンスにも応えている。その点では、包装材料として際立った機能を有するというよりも、トレーと伍して極限まで"ムダ"を除いた、深絞り真空成形包装用フィルムといえよう。
 同社では、「ノンラミ・ノンバリアで、深絞り真空成形包装機に対応したフィルムは世界初だと思います」と語る。その意味で、「トレーと伍して」とは表現したものの、同社ではむしろ、独自のイージーピール機能の付与などを通じて、個食需要を創出する新しい包装形体として提案していきたい考えである。
 「ナイトレー」は、生鮮3品の流通(チルド・氷温)スタイルを踏まえ、小売・流通が進める"ノントレー化"の流れに即した包装材であることは間違いない。その上で、生活者の意識変革に応えた、新しいマーケットの創出につながる可能性を秘めている。いうまでもなく超高齢社会の現出とシングルスの増加は顕著であり、生鮮品といわずとも個食化および付加価値訴求を避けて、もはやプロダクトマーケットはありえない。
 同社はサプライヤーとして、そうした認識に立ちノントレー化の先を見据えて、「ナイトレー」を個食用小サイズ包装と位置づけている。CVSでの販売などを意識し、具体的にツーパック形体やシール部にフック穴を開けたハンガー陳列などの提案もする。将来的には、フィルムの一部に蒸気口を設けるなどして、そのまま電子レンジ調理できるスタイルなども検討しているようだ。