• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > 伊藤園:緑茶摂取でのインフル予防の可能性

ニュースフラッシュ

伊藤園:緑茶摂取でのインフル予防の可能性

2010.12.01

 伊藤園の中央研究所は、静岡県立大学薬学部の山田浩教授と社会福祉法人白十字会・白十字ホームの田熊規方医学博士との共同研究で、緑茶に含まれるカテキンとテアニンが、インフルエンザの発症を減少させることを、ヒトを対象とした臨床試験で確認した。これにより、緑茶はうがいだけでなく、積極的に毎日飲むことによってもインフルエンザの予防に有効である可能性が示唆されたものだ。この試験結果の詳細は、「第31回 日本臨床薬理学会年会」(国立京都国際会館)で発表された。
 インフルエンザは、毎年流行する急性かつ重症の上気道感染症であり、肺炎や脳症など重い合併症を引き起こすこともあるため予防が重要となる。これまでの基礎研究により、緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキンはウイルスの細胞への吸着や細胞内での増殖を阻害することが報告されている。
 また緑茶に含まれるアミノ酸の一種であるテアニンは、免疫力を高める効果が報告されている。そのため緑茶は、インフルエンザを予防する効果があると期待されているが、ヒトでの科学的な報告は、緑茶のうがいによる効果が検討されている程度であり、経口摂取による効果は明らかではない。
 今回は、緑茶に含まれるカテキンとテアニンの経口摂取によるインフルエンザ予防効果を明らかにすることを目的とし、成人ボランティアを対象としたランダム化二重盲検比較試験を行ったものである。