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《年頭所感》日本包装機械工業会/生田芳規会長

2010.12.22

n_20101222_05.jpg 国内経済では、家電エコポイントやエコカー減税・補助金などの政策により個人消費の持ち直しが見られる部分もあり、2010年後半からは緩やかな回復基調が続いてきました。しかしながら産業全般では、経済対策の遅れによる生産の減少、投資マインドの停滞、また急激な円高とEUやアメリカ経済の停滞に起因する輸出の減少等々、先行きへの不安感を残したままです。
 日本の"ものづくり"を担う一般機械工業は、平成21年度(2009年)の生産高が対前年度比で28.9%も減少し、9兆8638億円という非常に厳しい結果となりました。包装機械産業も同様な傾向にあり、国内需要の低迷、輸出の大幅な減少によって、2年連続のマイナス成長です。ただ平成22年度(2010年)の包装機械産業の景況は回復の傾向をみせており、平成21年度実績を3%前後上回る3800億円程度となる見込みです。
 もちろん新興国の追い上げもあり、国内外で厳しい競争を強いられていますが、日本の包装機械メーカーの技術開発力や製品性能は世界屈指のレベルにあり、メンテナンスでも他の国にはないきめ細かさが評価されています。海外からは"メイド・イン・ジャパン"の品質の高さに関心が寄せられています。
 当工業会としては、これらの"メイド・イン・ジャパン"ならではの優位性を最大限に活かし、国内にあっては多品種少量生産化や少子高齢化、省資源化、安全・安心・衛生化等々の多様なニーズに対応した付加価値の高い包装機械の開発・提供に努めています。また海外にあっては、輸出相手国・地域によって異なる慣習に対応した製品の提供に努め、"ものづくり"を核とした、人材の確保・育成、技術研究、国際化等を推し進め、"チーム・ジャパン"として直面する諸々の課題を乗り越え、業界の安定・発展を図りたいと思います。
 2011年10月には、有明・東京ビッグサイトで「2011日本国際包装機械展(JAPAN PACK 2011)を開催します。同展示会は、アジア最大の包装機械展として回を重ねるごとに、国内外問わずその内容に期待が寄せられています。今回も様々な新基軸を用意しており、前回開催に優る内容充実を図っているところですので、関係各位のご支援とご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。