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ニュースフラッシュ

《編集部発》大衆の柔軟な知恵を生かす施策を!

2011.03.16

 時とともに被災地の被害の大きさは明らかになりつつあり、余震や原発など時々刻々と状況の変化は目まぐるしい。いかに変化の先を読み、迅速かつ柔軟な対応ができるのかがカギである。経験のない未知の領域でもあり、あらゆる知恵を結集すべく"水魚の思い"の団結が肝要となる。まさしくパッケージと中身製品の関係にも似て、カタチだけの団結では用をなさない。
 えてして災害対策本部なども、"人口ピラミッド"を模写したような頭でっかちで、硬直した考えに陥っている場合が多いことも否めない。案外、現場や一般大衆の方が柔軟な考えで上手に対処している。小売流通店頭の品薄や計画停電の施策などには問題を残しているが、それほど苦渋を感じず対応している。むしろ有りのままに受け入れ、現状の中でいかにやり繰りするかを楽しんでいる風もある。
 何よりも、人は一人では生きていけない。制限された状況下では、かえってそのことを実感しやすいのかもしれない。近隣同士の助け合いなどはもとより、他者との繋がりにより自らの存在する意義を確認することができる。つまり、自らの行動や存在が「誰かの役に立っている」と実感できる。そのことが、確かな生の実感となる。不思議なものである。
 具体的には「生活の中での細やかな節電が、被災地の支援となる」との実感であり、それを伝えることができれば"計画停電"以上の節電効果があるに違いない。ゆえに理論や理屈よりも、"情"に訴えた方がより効果的なのである。硬直した堅い頭で考える対策よりは、主体者である大衆の柔軟性を信じ、任せた方が何事も早い。これも"懐の深さ"によるものであり結局、心に帰着するものだ。
 こうした震災下での特異な経験は節電だけに止まらず、新しい価値観の芽生えにつながり、新しい生活スタイルを生むことになるに違いない。ひと度こうした経験をすれば元に戻る道理はない。期せずして本誌の立地は下町にあり、マンションの林立など人情なども薄れつつあるとはいえ、まだしぶとく下町風情や江戸っ子かたぎなどは残っている。
 いうまでもなくパッケージも庶民の日常に供するものであり、けっして表舞台には立たない黒子役である。それだけに、下町人情のような"情"をよく映すものである。パッケージの持つ性能や機能はどちらかといえば理屈によるもので、デザインなどのコミュニケーションは"情"によく訴える。パッケージでは、むしろ理屈はすでに確立しているといえなくもなく、"情"にフォーカスすることで世界はより広がっていくのである。
 それは、震災から学ぶこととも通底するとともに、新しい生活スタイルにおいては、パッケージの役割は非常に大きい。