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ちふれ化粧品:バイオPE製容器を順次導入

2011.09.12

n_20110912_05.jpg ちふれ化粧品は、環境保全活動の一環としてCO2排出量を抑える狙いから同社製品へのバイオPEを原料とした容器を2011年9月中旬から導入を開始する。採用されるバイオPEは、ブラジルの大手化学メーカー「ブラスケン」が2011年から商業生産を開始した素材で、サトウキビを原料とする植物由来のバイオプラスチックである。
 優れたCO2削減効果を持ち(豊田通商社調査:従来の石油由来ポリエチレンと比較すると70%強の温室効果ガス削減効果がある)、今後、環境保全に力を入れる様々な企業で、容器や包装材としての活用が期待されている。容器に使用されるバイオPEは、サトウキビから砂糖を取った後に残る残糖液から製造されるものだ。
 残糖液を使用することから、砂糖生産を犠牲にすることなく製造することができ、食品競合や食糧価格の上昇への影響は少ないと考えられる。また原料に使用されるサトウキビは主に、牧草地を転換して増産されており、新たに森林を切り開くなどの生態系を破壊する心配はない。
 ちふれ化粧品では、まずは9月中旬より地婦連(全国地域婦人団体連絡協議会)専売品の「増量美容液」でバイオPE製容器を導入し、今後、量販店やドラッグストア、百貨店などで販売する一般品を含めて、従来石油由来のPE素材を容器に使用していた製品にも、順次導入を進めていく考えである。これまでの環境保全への取り組みを継承し、同社が独自に策定した環境方針を具現化を目指すものである。
 
(※)ちふれ化粧品は創業当時より、「一人ひとりのゆたかな生活」を開発する企業であるという基本理念に基づき、環境問題への取り組みを重視し、他社に先駆けて、様々な環境保全活動に取り組んできた。1974年には、「今あるものを大切に」というスローガンのもと、容器のリユースによる省資源を目指し、業界初の詰替を化粧品で採用。1981年には業界で初めて、燃やしても有毒ガスを出さないPET樹脂製容器を開発・導入。同年、フロンガスを使わないスプレーを発売。1989年にはスタートした「エコマーク」制度の第1号商品として認定された。2010年同社の商品製造拠点の川越工場が国際規格のISO14001を取得。