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ニュースフラッシュ

大和製罐:微小な傷を自己修復する酸素ガスバリアフィルム

2011.10.13

n_20111013_06.jpg 大和製罐は、産業技術総合研究所(「産総研」)と共同で、高い酸素ガスバリア性を持つ透明フィルムを開発した。産総研では従来、粘土を主成分とする膜材料「クレースト」を研究開発し、実用化に取り組んできた。同技術の詳細は、2011年10月13日、14日に茨城県つくば市で開催される「産総研オープンラボ2011」で紹介される。
 今回、親水性の粘土と水溶性のプラスチックの混合ペーストをPETフィルムに薄く塗布することで、高い酸素ガスバリア性を持つ透明フィルムを作製したものだ。このフィルムはガスバリア層が柔軟であることに加え、変形などによって生じたガスバリア層のピンホールも、大気中の水蒸気を吸収して膨潤することで自己修復するため、くしゃくしゃにしても酸素ガスバリア性が従来品よりも容易には劣化しないことが特長である。
 また袋状に加工したり表面に文字を印刷したりすることが容易で、食品包装用フィルムなどへの利用が期待される。印刷技術を用いてペーストを高速にフィルム上に塗布する技術を確立し、幅50cmのロール品生産の製造にも成功している。開発したフィルム上にさらにPP層を形成することで袋状に加工したり、表面に文字を印刷したりすることが容易となる。