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日清味の素アリメントス社:ブラジル北東部に新工場を建設

2011.12.09

 味の素と日清食品ホールディングスとのブラジルの合弁会社である日清味の素アリメントス社(Nissin Ajinomoto Alimentos Ltda.)は約22億円を投資し、ブラジルの北東部に即席めんの新工場を建設する。2012年10月には本格稼働の予定である。新工場の建設により、高成長を続けるブラジルの即席めん市場でさらなる事業の拡大を図りたい考えである。
 同社は1975年に設立以来、ブラジルにおいて即席めんの市場定着に貢献してきた。2010年時点で約6割というトップシェアを誇り、現在はサンパウロ州にイビウナ工場を有している。ブラジル経済は人口増加(約1.9億人、2010年、国連推計)と内需拡大により堅調に拡大している。
 一方、即席めんの市場は生活水準の向上に支えられ、おいしい食事が簡単に摂れるという手軽さや利便性が受け入れられ、伸張を続いている。ブラジルでは2010年時点で、約20億食(世界第10位)の市場規模があり、今後も年率5%で伸張することが予想されている。なでも北東部の成長は顕著で、近い将来に国内最大の即席めん市場になるとの見込みである。
 その成長が著しい北東部を重点攻略エリアと位置づけ、同エリアに新たな生産拠点を持つことで生産能力の強化と、物流の効率化の実現を図る狙いである。ブラジルの即席めん市場で新商品の提案や、エリア別のマーケティング施策の強化により、さらなる事業拡大を目指す意向である。