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ニュースフラッシュ

アサヒ飲料:国内初のWi-Fi搭載自動販売機を展開

2011.12.28

n_20111228_05.jpg アサヒ飲料は、アサヒカルピスビバレッジ株の展開する自動販売機で、無料ワイヤレス通信サービス「FREEMOBILE」(http://www.freemobile-wifi.com)を採用し、自動販売機周辺を無料Wi-Fiスポットとする機能を搭載した自動販売機を、2012年から展開する。飲料メーカーとしては初めての試みとなるものだ。屋内外を問わず、公共施設や商店街、交通拠点など多くの利用客が見込めるロケーションを中心に展開する予定である。
 展開エリアは、仙台と首都圏、中部、近畿、福岡の5エリアを中心に、順次全国に拡大していく考えだ。初年度は1000台の設置を目標に、5年以内に1万台超への規模拡大を目指している。今回展開するWi-Fi搭載自販機は、清涼飲料販売という従来の機能に加え、商品情報をはじめ自販機設置先に合わせた、例えば商店街の情報や地域情報、観光情報など様々なコンテンツを自ら発信することが可能となる。
 同社では、自動販売機の担う清涼飲料を提供するという重要なライフラインとしての機能に加え、自ら情報を発信する情報発信基地としての機能を付与することで、自動販売機の設置先や清涼飲料を購入する顧客の利便性向上を図るのが狙いだ。また地域社会の活性化や災害時の情報インフラとしても貢献するなど、新たな自販機事業のモデルを構築していきたい考えである。
 同サービスは、タケショウが運営する「FREEMOBILE」サービスを提供する専用ルーター(通信機器)を搭載することにより、自動販売機周辺を無料で利用できるWi-Fiスポットとする機能をもった自動販売機を新たに展開するもの。Wi-Fi搭載自動販売機周辺(自動販売機中心に半径50m程度)では、NTTドコモ、SoftBank、auなどの通信キャリアを限定せず、Wi-Fiに対応したすべての端末(スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンなど)で、無料高速インターネット接続が利用可能になる。
 30分間連続接続が可能で、接続が切断した後の再接続もできる。Wi-Fi搭載自動販売機1台につき、Wi-Fi対応機器を数十台程度まで同時接続も可能である。無料ワイヤレス通信サービス提供にかかる導入コストおよびランニングコストは無料で、初期設定から運用・保守まで対応しており、一切の手間がかからない仕組みである。ルーター内に商品情報、地域情報などのコンテンツを保存し、接続時に画面に表示させる「リダイレクト機能」を活用し、設置先店舗の広告や地域の公共施設からの情報を表示するなど、PRや地域の活性化に貢献する。
 同社では2011年を自動販売機を成長の原動力と位置づけ、設置台数の増加と販売数量の拡大を図ってきた。省エネ機であるヒートポンプ型自動販売機やLED照明付の自動販売機を積極的に導入するなど環境負荷低減にも努めている。今回、清涼飲料を販売する機器であると同時に情報を自ら発信する情報発信基地と位置づけるWi-Fi搭載自動販売機を新たに展開することで、設置先や顧客とって価値のあるサービスを提供し、自動販売機事業のさらなる強化と拡大を目指すものだ。
 
(※)自動販売機の周囲の建物、また壁などの材質等により変わる。