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ミツカン:“蓋を折ってたれをかける”納豆容器

2012.01.18

n_20120118_01.jpg ミツカンは、納豆業界初の独自設計の"蓋を折ってたれをかける"容器の「金のつぶ パキッ!とたれ とろっ豆 3P」(45g×3、参考小売価格165円)を、2012年1月23日から京阪神・中国・四国・九州エリアで新発売する。PSPトレー容器の蓋を切り離し、「パキッ!」とまん中で折って液体たれを納豆に掛ける仕組みである。同社では、利便性を訴求することで、新たなユーザーの獲得と納豆市場の更なる活性化および「金のつぶシリーズ」の強化を図っていきたい考えである。
 蓋を液体だれ用のトレーに見たてた独自の容器設計で、開発には18ヵ月を要したという。液体たれを蓋の中に封入し、トップシールで密封した仕様である。使用時に蓋を容器から切り離し、中央から横断して破断部分から液体だれを注出するというものだ。容器の形状も丸型で、混ぜやすくしている。
 納豆は菌が生きているため、完全に密封してしまうと発酵が進まず、かといって空気に触れすぎると乾燥を早めてしまう。従来、容器と中身の間にフィルムがあるのも、こうした乾燥を防ぐためのものだった。その点では、ふたの中心をへこますことで割り(横断)やすくするとともに、乾燥防止の役目も果たしている。こうした仕様から"フィルム無し"でも容器内の乾燥を最適にコントロールすることを可能にしている。
 「パキッ!とたれ」開発ではもう1つ、「納豆のある生活をより楽しんでもらえるようにしたい」ということがあったようだ。そのため、"パキッ!"という破裂音がしたり、割ったときの感触などを"体感"できるようにしたとのこと。一方で漏れない、きちんと割れる、強度を保つ厚みや構造など、納豆容器としての基本機能を満たすことに苦労したようだ。開発には総勢200人を超える人がかかわったとのことで、「しっかり割れて」「乾燥せず」「たれも真ん中に入る」、そして「割るのが楽しい」容器の完成をみたものである。