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三菱樹脂:植物由来樹脂刃を使用した初の業務用ラップ

2012.02.10

 三菱樹脂は、レストランやホテルなどの飲食店で使用される化粧箱入りの業務用ポリオレフィン系食品包装ラップ「ダイアラップ エコぴたっ!」(22cm×100m、30cm×100m)の刃を、従来の金属刃から植物由来プラスチックのポリ乳酸(PLA)を主原料とした刃(「エコ刃」)に切り替え、2012年2月上旬から本格発売を開始した。
 業務用食品包装ラップでは、植物由来プラスチックのポリ乳酸(PLA)を90%以上使用したエコ刃を採用したのは初めてとなる。エコ刃は金属刃と同程度の切れ味で、かつ分別廃棄時の刃の取り外しが容易である。業務用は、箱の水濡れや外部衝撃など、厳しい環境下で使用されるため、刃と箱の接着強度を高めることで、刃が剥がれにくい工夫をしている。
 化粧箱のサイズも従来の50mm〜45mm角に変更したコンパクトサイズで、女性にも持ちやすいサイズになっている。同社ではこれからも、顧客ニーズに基づく環境配慮型の包装資材の積極的な開発・商品化に取り組み、三菱ケミカルホールディングスグループが提唱する「KAITEKI」の実現を目指していく考えである。
 
(※1)トウモロコシなどの植物のでんぷんから得られるL-乳酸から合成されるバイオマスポリマー。植物原料であるため、化石資源の使用量の縮減につながることやCO2排出を抑制。
(※2)「KAITEKI」とは、人にとっての心地よさに加え、社会にとっての快適、地球にとっての快適を併せ持った真の持続可能な状態。