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ニュースフラッシュ

キリンビール:びんビールライン操業再開で仙台工場完全復旧

2012.02.21

 キリンビールは、東日本大震災で被災した仙台工場で、びんビール製造ラインの操業を2012年2月15日から再開した。同工場のビール製造ラインのうち、すでに稼動を再開している缶および樽商品の製造ラインに加え、今回のびんビール製造ラインの稼働再開により全容器のラインが復旧し、東北地方の顧客に商品を届けることができるようになったものだ。
 今後は、同工場のシフト体制見直しにより、より高い生産性の実現を図りたい考えである。また、今回の震災を教訓にして、製造ラインの復旧だけでなく、防災体制の強化についても取り組んでいく。具体的には、防災備品の増強や帰宅困難による工場待機時の備蓄品の充実、工場敷地内での地震計の設置による緊急地震速報システムの整備を完了させたとのことだ。
 びんビール製造ライン操業再開を記念し、2月中旬より、びんの肩部分に「元気! 東北 仙台工場謹製」と書かれた「キリン一番搾り生ビール」と「キリンラガービール」のデザインラベルびんを製造し、東北6県と新潟県で数量限定発売する。品種は、大びんと中びんである。
 キリンビールマーケティング東北統括本部は、2012年3月1日から4月30日にかけて、東北地方で購入されたキリンビール商品の売上1本につき1円を、東日本大震災で被災した東北の農業・水産業の復興支援に活用する取り組み、「元気! 東北」ドネーションを実施していく予定である。同社では、震災以降当工場に寄せられた顧客からの多くの励ましの言葉に感謝するとともに、被災を経験した工場として今後の復興を支援するために、地域とのコミュニケーションをさらに強化していく考えである。
 
(※)2008年5月、仙台市とキリンビール仙台工場は「津波発生時における緊急一時的な津波避難ビルとしての使用に関する協定」を締結。