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ネスレ日本:詰替容器のアルミ箔レスと漏斗の紙化を実現

2012.02.27

 ネスレ日本は、「ネスカフェ エコ&システムパック」各種を、2012年3月1日からリニューアル発売する。リニューアルではアルミ箔不使用とプラスチック使用量の大幅な削減を実現した"環境にやさしい新容器"を採用したものだ。
 従来の容器で品質保持のために使用していた、カートリッジ内面や上部メンブレン(上ぶた)のアルミ箔を一切排除した。シリカ蒸着技術により、アルミ箔を使用せずに香りを逃がさず、酸素や水蒸気のバリア性を実現したものである。またびんへのスムーズな詰替えに必要な漏斗(ろうと)部分をプラスチック製から紙製に変更している。
 漏斗の複雑な形状を紙で実現するのに苦労したようだが、加工技術に紙化を実現したものだ。これにより「アルミ箔不使用」「プラスチック使用量大幅削減」となった。これまでと同じくFSC認証の紙を継続使用している。今回の容器改良により、おいしさや使いやすさはそのままで、容器重量が軽くなるとともに使用後は簡単に小さく潰せて捨て易くするなど、顧客の利便性をさらに高めている。
 2008年9月に提案した新しい詰替えのカタチで、当初は「ネスカフェ チャージ」の名称で発売されたものだ。現在までに累計25億杯以上を売り上げており、びんへの詰替えだけでなく、「ネスカフェ バリスタ」のカートリッジという新たな役割を果している。2010年3月には「ネスカフェ エコ&システムパック」に製品名を変更し、2010年9月にはFSC認証マークを取得するなど、より環境に配慮した製品へと進化してきた。
 ソリュブルコーヒー市場は前年同期比105%と伸びているが、形状別の伸び率では詰替品が前年同期比112%と最も大きな伸びを示している。その詰替品の中でも「ネスカフェ」が前年同期比128%と高い伸びで、市場拡大を牽引している。同社ではグローバルなグループシナジーを生かして、日本発の海外展開を視野に入れている。
 
(※)データは全てインテージMFI調べ2011年1〜10月累計販売金額での前年同期比。