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ニュースフラッシュ

ポッカ:名古屋工場の生産能力増強

2012.04.02

 ポッカコーポレーションは、愛知県北名古屋市の名古屋工場の再整備を決定し、生産能力増強と品質向上を図る考えである。総額約32億円を投じて、「ポッカレモン」を製造する新工場の建設を中心に進める予定である。名古屋工場は同社の生産拠点の中でも中核となる工場で、再整備によりこれまで以上の高品質と安全安心を実現する。
 同社は1957年にレモン飲料の製造販売を目的として名古屋市で創業し、1963年には愛知県西春日井郡師勝町(現:北名古屋市)に名古屋工場を建設している。以来、レモンや缶コーヒー、粉末スープなどを製造する飲料・食品工場として長い稼動してきた。現在、愛知県では名古屋工場および、コーヒー豆の焙煎を専門とする豊田工場の2工場を有し、名古屋工場はかねてより設備の老朽化と生産能力の増強が課題となっていた。
 名古屋工場では缶コーヒーを年間720万C/S、レモン飲料を年間360万C/S、粉末スープを年間206万C/Sの生産能力を持つことになる。主力事業である「ポッカレモン100」の成長戦略に対応すべく敷地内にあるスペースに3階構造の建屋を新築し、最新鋭の製造ラインを設置する。
 新しいラインには独自技術を積極的に盛り込み、品質向上を図りとともに生産能力は現行の約7割増を見込んでいる。また将来に向けた製造品目の多様化にも対応可能な体制を整える意向である。着工は2012年8月より開始し(一部4月着工予定)、2013年5月の稼動を目指す。また、震災時の事業継続対策として既存建物の耐震を強化し、排水処理能力の増強を図りたい考えである。そこにはそれぞれ約4億円の投資を見込んでいる。