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三井化学東セロ:高機能包装用フィルムの合弁会社設立

2012.04.03

 三井化学東セロとタイのSCGケミカルズ社は、高機能包装用直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム「T.U.X」の合弁会社「Siam Tohcello Co.,Ltd.」(2012年4月)設立及び工場の新設を決定した。合弁会社設立は、三井化学グループが実行中の2011年度中期経営計画で基本戦略の1つに掲げる「機能フィルム・機能シート」の拡大の一環である。
 Siam Tohcello社は、MCTIが55%、SCG-Cが45%の出資比率で、タイのイースタンシーボード工業団地内でLLDPEフィルム「T.U.X」を製造・販売する。新設工場の稼働時期は2013年度下期となる予定で、年間生産能力は1.5万トンとなる見込みだ。
 人口増加と経済成長著しいアジアでは、生活レベル向上により、包装用フィルムの需要が伸張している。「T.U.X」は、三井化学グループのプライムポリマーが製造・販売するポリエチレン「エボリュー」を主原料とした高機能LLDPE接着フィルムである。
 主に食品包装などの用途に使用されており、破れにくく漏れにくい「高い強度とシール性能」が特徴である。顧客の生産性向上とフィルム透明性向上を実現する、優れた厚薄精度と低フィッシュアイが顧客に評価されている。「食の安心・安全」をキーワードに今後、高成長が期待されるアジアの消費・流通市場へ浸透と拡大を図っていく。
 今回の設備増強により、MCTIの高機能包装用LLDPEフィルムの合計年産能力は約6.5万tとなる。同グループでは更なる増強も視野に入れ、高機能包装用フィルムのグローバルリーダーとして伸張する需要を確実に取り込むことで、市場でのMCTIの存在感を高めたい考えである。
 SCG-Cは、サイアムセメントグループの中核会社として、タイ国内のみならずアジア全域に販売ルートを有し、三井化学グループとは長く合弁会社運営実績があるなど、相互に確固たる信頼関係を構築している。Siam Tohcello Co.,Ltd.は、MCTI及びSCG-Cと緊密に連携して、迅速且つ円滑な事業立ち上げを図っている。