花王：インドネシアに第2工場を新設
2012.07.27
花王は、インドネシアの急速な経済発展にともなう家庭用製品の需要拡大を見込み、安定的な供給体制を強化するため第2工場をジャカルタ郊外のカラワン工業団地に建設する。敷地面積は現工場の1.6倍となる約14万平方メートルとなる。第2工場の着工は2012年10月で、2013年末に稼動開始の予定である。
現在、稼動中のチカラン工場はフル稼動に近い状況にあり、現有敷地では将来の規模拡大に限界があることから、生産拠点の追加を決めたものである。第2工場はジャカルタ郊外のカラワン工業団地に新設し、衣料用洗剤や生理用品などの生産能力アップを図るとともに、ベビー用紙おむつなど将来的な事業拡大にも対応いたい考えである。
同グループは清潔・美・健康の分野で、製品を通じて世界の人々の"喜びと満足のある豊かな生活文化の実現"に貢献し、グローバルに利益ある成長を目指す。特にアジア・アセアン地域ではインドネシア、中国などの成長国を最重点戦略地域と位置づけ、今後も積極的な事業拡大を進めていく考えだ。今回の投資はこの戦略に沿うもので、用地の確保と新規設備投資を合わせ約100億円となる。
また第2工場は現在、建設中の香粧品などの原料に使用する界面活性剤や産業用化学製品を製造する同社インドネシア化学新工場と隣接し、効率的な生産活動を目指す意向である。
