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凸版印刷:レンジ調理後の食品がはがしやすい新グレード

2012.10.03

 凸版印刷は、電子レンジ用発熱シート「サセプター」で、加熱調理後の食品がはがしやすい新グレードを開発した。食品業界や流通業界などに向け、2012年10月初旬から販売を開始し、2015年に5億円の売上を目指す。アルミニウムの薄膜をPETフィルムに蒸着し、薄紙と貼り合わせたシートである。
 電子レンジで使用するとマイクロ波を吸収し、誘導加熱の原理によって表面を約200℃で加熱することができる。火を使用せずに、短時間で食材に熱を通し、こんがりとした焼き色やクリスピー感をつけられるのが特長だ。
 今回開発した新グレードは、薄紙の代わりにはく離性の高い特殊紙を貼り合わせることにより、従来からの特長である食材にこんがりとした焼き色やクリスピー感をつける機能はそのままに、シートと加熱調理後の食品とのはがしやすさを向上させたものだ。これまで付着してはがしにくかったご飯類やパンケーキなども、容易にはがすことができる。
 近年の共働きや単身世帯の増加により、「家事の手間を省きたい」というニーズが顕在化している。なかでも、手早く簡単に調理できる電子レンジ調理に関する市場は2012年に約100億円の市場規模があり、拡大を続けている。従来の「サセプター」は、米のように粘性があったり、パンケーキのように調理前は液状であるような特徴を持つ食品の場合、加熱調理後にシートと食品とが付着してしまい、はがしにくいといった課題があった。