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ニュースフラッシュ

三井化学:タロセンポリマー事業のグローバル展開

2012.11.15

 三井化学は、メタロセンポリマー事業でのグローバル展開を推進するため、子会社であるプライムポリマーで、「エボリュー(TM)」のシンガポールでの事業会社設立および製造設備増設を決定した。同社グループでは、2011年度中期経営計画の基本戦略実現のスピードアップを図るため、経営資源投入の重点化を進めている。
 なかでも高機能触媒など、同社グループが得意とする独自技術をベースとする高機能ポリマー群については、更なる高機能化・海外展開の拡大加速に取り組んでいる。エボリュー事業は、その中核事業と位置づけられるものだ。今回、シンガポールでの設備増設を決定した「エボリュー(TM)」は、高強度・密封性・低臭気・低フィッシュアイ・ヒートシール性に優れ、液物包装やパウダー包装などに求められる高機能シーラント用材料としてアジア市場での急速な拡大が見込まれている。
 こうした需要を取り込むべく、同社グループとしては2011年11月の市原工場でのプラント能力増強(24万トン→30万トン/年)に続き今回、成長するアジア市場の中心に位置するシンガポールで年産30万トンのプラントを新設することにしたものだ。 
 今回の「エボリュー(TM)」は、先に決定した三井化学東セロ株式会社の高機能包装フィルム「T.U.X(TM)」(タイ:13年下期稼動)の原料として使用され、樹脂改質材「タフマー(TM)」、接着樹脂「アドマー(TM)」、コーティング接着剤「タケネート(TM)・タケラック(TM)」と共に、アジアの包装材料の高機能化を図り、「食の安心・安全」に貢献してまいります。
 同社グループは、食品包材分野で今後とも高品質の製品群を供給するための製造・販売・技術サービス体制を拡充することで、グローバルに存在感のある化学会社を目指す。