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ニュースフラッシュ

三菱樹脂:リシール性付与の共押出多層フィルム

2013.02.21

n_20130221_05.jpg 三菱樹脂は、共押出多層フィルム「ダイアミロン」の多層フィルムに粘着層を設けた「ダイアミロン MF-REタイプ」を開発し、2013年2月中旬から食品包装向けに販売を開始する。深絞包装用フィルムにリシール(再開封)性を付与したもので、プリマハムが「フタたびピタッと!」(2013年3月1日に全国発売)シリーズの包装材として採用する。
 従来のハムやソーセージの深絞包装では、開封すると再び閉じる(リシール)ことはできず、残りのハムやソーセージなどは乾燥を抑えるために食品包装用ラップで包むか、もしくは他の容器に移して保管されていた。「ダイアミロン」は異なる複数の樹脂を同時に押出して積層させた、ガスバリア性に優れるフィルムである。
 「MF-REタイプ」は、酸素バリア層/耐ピンホール層/特殊粘着層/シール層で構成され、包装材の蓋材を開封した際にシール層が底材に残り、上層に設けた特殊粘着層が露出する仕組みとなったものである。その結果、従来と同程度の開封性を維持しながら、約5回のリシールが可能となった。
 また食品包装用ラップなどの2次包装が不要なため廃棄物の削減となり、食品メーカーでは既存の包装機で対応できる。同社では、リシールという画期的な機能を付与した包装材を食品業界に幅広くPRすることで、新たな市場の開拓に努め、KAITEKIの実現を目指していく考えである。
 
(※)KAITEKI...人にとっての心地よさに加え、社会にとっての快適、地球にとっての快適を併せ持ったもので、真の持続可能な状態。