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日清食品HD:モロッコ現地法人設立と即席麺販売

2014.03.14

 日清食品ホールディングスは、モロッコ王国で現地法人「NISSIN Maghreb SARLAU」(マグレブ日清)を独資で設立し、2014年3月からモロッコならびにアルジェリア、チュニジア(マグレブ諸国)で即席麺の販売を開始する。市場規模、投資環境の観点からモロッコに法人を設立し、同国を拠点にマグレブ諸国全体への事業を展開することにしたものだ。
 即席麺の世界総需要は年々増加し続けており、2012年には1000億食を突破した。その成長を牽引しているのはアフリカ地域を含む新興国で、所得水準の向上や生活スタイルの変化などを背景に、今後も伸張が期待される。
 今回参入するマグレブ諸国は、3ヵ国計で人口約8000万人、1人当たりのGDP(名目)が3,000?5,500USDとアフリカ諸国の中では高い水準にある。近年は経済成長路線に入るとともに社会、生活様式も大きな変化を迎えつつある。
 こうした背景から、マグレブ諸国では消費が活発になるとともに、簡便な食事へのニーズが高まっている。今後は即席麺の急速な需要拡大が期待され、同社ではマグレブ諸国での即席麺の消費量は5年後には年間3億食を超えると推定している。
 一方でマグレブ諸国では、即席麺を製造している会社がまだ存在せず、市場が形成されていない。そのため市場が確立する前に早期参入することで、先行優位を確立することができるものと考えたものだ。2013年に参入したトルコ、ケニアと合わせて、同社グループの中東・アフリカ事業展開を加速していく考えである
 
(※)マグレブ:アフリカ北西部のモロッコ、チュニジア、アルジェリア3国の総称で、アラビア語で「日の没する所」つまり「西方」を意味。