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ニュースフラッシュ

ミツカン:実験施設と中間実験棟が竣工

2014.07.10

 ミツカングループは2014年7月8日、実験施設と中間実験棟が竣工した。2011年11月から進めている「本社地区再整備プロジェクト」の一環となるものだ。中間実験棟は、新商品開発や既存商品のリニューアルなどをする際に、実験室レベルでの試作から、工場での生産に移管の前の問題点などを把握するため、小規模プラントでの実験をするための施設である。
 「本社地区再整備プロジェクト」は、研究・開発関連施設の建て替えや再配置により、研究・開発機能の連携強化を図ることを目的の1つとしている。あわせて景観や環境に配慮しながら進めているものである。
 今回の中間実験棟では、半田運河に黒壁の蔵が立ち並ぶ景観を再現するとともに、建物の一部に旧半田工場で使われていた古材なども再利用している。半田運河の両岸に黒壁の蔵が立ち並ぶ景観は明治時代より続いており、半田市の醸造の歴史を語る風景として、半田市の景観形成重点地区に指定される。
 中間実験棟は、屋根勾配や黒壁の下見板の造りで、ミツカンマークと窓の位置など旧半田工場の外観を再現したものだ。新しい工夫としては、昔の酢づくりで使用していた六尺桶をほどいた木材を再利用した腰壁や、旧半田工場で使用していた屋根瓦を縦に敷き詰めた植栽の見切などである。
 また昔ながらの三州瓦と火除けを祈った「水」の文字のある鬼瓦などがある。腰壁の木材には、桶であった頃のタガの跡と丸みをおびた風合いがあり、歴史が感じられるものである。