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ニュースフラッシュ

大日本印刷:植物由来のアルミ蒸着フィルム

2014.07.23

 大日本印刷は、世界で初めて植物由来の原料を使用した「バイオマテック PETフィルム」にアルミ蒸着を施した「バイオマテック VM-PETフィルム」を開発した。食品や日用品の包装材として2014年8月に販売を開始する。
 同社は、環境への負荷や持続可能性、生物多様性に配慮した多様な包装材を積極的に開発している。その一環として、2012年に植物由来の原料を含むポリエチレンテレフタレート(PET)を使った「バイオマテックPETフィルム」を、2013年には酸素と水蒸気の高いバリア性と透明性を両立させた「バイオマテックIB-PETフィルム」を世界に先駆けて開発・量産し、食品などの包装材に提供している。
 今回、新たに開発した植物由来のアルミ蒸着フィルム「バイオマテックVM-PET」は、酸素と水蒸気のバリア性だけでなく、遮光性にも優れている。太陽や蛍光灯の紫外線などによる内容物の劣化を防ぐとともに、アルミの光沢を生かした高級感のあるデザインで、生活者への訴求効果を高めることもできる。
 バイオマテックシリーズは、原料の一部を石油由来から植物由来に置き換えて石油使用量を削減しながらも、石油由来フィルムと同等の機能を有する製品である。例えば「バイオマテックPETフィルム」は包装材の最表面の印刷層に用いられるフィルムで、原料の約30%を占めるエチレングリコールを石油由来からサトウキビ由来のバイオエタノールに置き換え、石油使用量を削減したもの。
 LCA(Life Cycle Assessment)によって環境負荷の低減効果を定量的に評価しており、石油由来のPETフィルムと比べて製品のライフサイクル全体で約10%のCO2排出量削減を実現している。
 バイオマテックシリーズは、フィルムや成形品、ボトルやシュリンクラベルなど、多岐にわたるラインアップを品ぞろえする。条件に合わせて複数のグレードの製品を組み合わせることで、植物由来原料の比率を高めていくことを目指すものである。