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ニュースフラッシュ

クラレ:バイオマス由来のバリア材料を国内市場で展開

2014.09.25

n_20140925_04.jpg クラレは、オーストラリアのプランティック社(Plantic Technologies Ltd.)と日本及び韓国での総代理店契約を結んだ。それによりバイオマス由来のバリア材料「PLANTIC(プランティック)」フィルムの国内展開を開始する。
 「PLANTIC」はプランティック社が製造する特殊なコーンスターチ(デンプン)を主成分としたバリアフィルムである。通常、LDPEやPETフィルムとのラミネートで供給される。生鮮食品の包装材に用いることで、食品の鮮度保持による食品ロスの削減や環境保全に貢献する。
 酸素バリア性が高く、生鮮食品のMAP包装に最適で、成形性とヒートシール性に優れ、既存の設備で加工が可能である。透明性が高く、中身製品を見せることができる。バイオマス由来のバリア材料で、CO2の削減効果を訴求できる(欧州の認証機関Vincotteにてバイオマスプラスチックの認証を取得済)。
 
(※1)MAP(Modified Atmosphere Packaged)包装:パッケージ内に窒素等のガスを注入し、化学保存料などを使わずに、食物の腐敗を抑える技術を使った食品包装のこと。
(※2)Plantic Technologies Ltd:製造と研究開発を行う本社をオーストラリアに置き、ドイツに成形工場、アメリカとイギリスに販売拠点を有する。ユニークな高分子技術は、遺伝子組み換えでない高アミロース成分の特殊なコーンスターチ(デンプン)をベースとし、世界的特許を保持している。バリア包装市場に幅広い商品を提供し、豪州、米国、欧州の大手スーパーで生肉、加工畜肉、鮮魚や生パスタ等の包装に採用されている。