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SECUMARK JAPAN:汎用性の高い真贋判定技術

2014.09.17

n_20140917_04.jpg チェコのクライムストップグループは、物理的な仕組みによる(ヤロスラフレプタ氏の発明品の)「マイクロドット」を用いた真贋判定を提案する。国内ではSECUMARK JAPANが総代理店となり、様々な用途への展開を進めている。相性は印刷だけには止まらず現在、様々な媒体とのコラボレーションが検証されている。
 すでに印刷のほかフィルム加工やソフトプラスチック成形、粘着剤混入、紙混入、プラスチック成形、ディスペンサー塗布などで具体的な用途が検討されている。「マイクロドット」とは直径0.2?0.5mm、暑さ0.01mmのニッケルの粒のことで、その片面に固有の精密パターンでホログラムを作成し、反対面には識別コードをエッチングすることで真贋の識別に用いる。
 つまりニッケル片(粒)の片側に固有の識別コードを掘り込むものである。その識別コードの彫り込まれたニッケル片「マイクロドット」を、インキなどに(均一に)混ぜることで印刷や塗布と同時にパッケージなどの印刷物の表面に付着するわけである。
 その付着した「マイクロドット」を拡大してみることで、真贋の識別ができる仕組みである。元来は軍事用の暗号伝達として開発された技術のようだが、このマイクロドットに独自の識別コードをエッチングする技術がノウハウである。
 ニッケルは錆びない、化学変化や摩擦に強い特徴があり、?40℃?200℃の耐熱温度を持っている。エッチングではロゴデザインやオリジナルの識別コードの作成が可能だが、個別用では5,000ドット・10,000ドットの単位での対応となるようである。
 これは物理的な仕様による真贋判定であり、検知には特殊な機械・装置は必要ない。20倍率のスマートフォンや40倍率以上の顕微鏡で検知できるものである。そのため、初期費用で必要なのはホログラムデザイン作成費程度で、あとは必要量に応じた「マイクロドット」のコストである。
 1つの課題は、たとえば印刷インキに混ぜた「マイクロドット」を所定の箇所に付着させることはできるが、印刷上ではランダムに裏と表がでることである。
 そのため、1つの識別には複数の「マイクロドット」の付着が必要となる。こうした点も日本人の器用さで制御できるようになれば、日本仕様の新しい真贋判定技術として確立するかもしれない。