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ニュースフラッシュ

キリンビール:国内最軽量のビール中びん導入

2014.11.13

 キリンビールは、国内最軽量となる380gサイズのビール中びん(リターナブル)を日本山村硝子と共同開発し、2014年11月下旬から九州でテスト展開を開始する。2015年秋には全国展開を開始し、10年間で全数の切り替えを完了する予定である。
 キリンでは、包装容器の開発を専門に行うパッケージング技術研究所を有しており、これまで国内最軽量の炭酸飲料向けワンウェイびんの開発、ビール大びん(リターナブル)の軽量化、缶蓋の縮径化など、環境に配慮した様々な容器を業界に先駆けて展開してきた。
 今回、同研究所では、広く飲食店などで展開しているビール中びん(リターナブル)での、従来の470gから90g軽量化した国内最軽量の380gのびんを開発したものだ。約2割の軽量化に成功した。
 ビール大びん(リターナブル)で培った傷をつきにくくすることでびんの強度を保ち、びんを軽量化できるセラミックスコーティング技術を応用したものである。今回の開発で、製造工程と物流工程のCO2排出量は合わせて年間約930トン削減できる。
 軽量化では、強度を向上するためにびんの裾部の半径を小さくすることで、成形の際に肉厚を確保しやすい形状になっている。同時に胴径を1.5mmスリム化したことで、ハンドリング性の向上も実現している。1ケースあたり(20本入り)では1.8kg軽くなり、流通や酒販店、飲食店などでの作業負荷の軽減にもつながる。
 
(※)330mlの炭酸飲料向けワンウェイビンとして従来の170gから140gに軽量化(2014年10月末現在国内最軽量)。