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ニュースフラッシュ

三菱樹脂:透明ハイガスバリアフィルム

2015.02.04

 三菱樹脂は、透明蒸着ハイガスバリアフィルム「テックバリア」シリーズに「テックバリアLS」を開発し、2015年4月1日から販売を開始する。高い酸素バリア性および水蒸気バリア性を持ち、かつレトルト食品包装に対応したフィルムである。アルミ箔を使用したレトルト包装の代替用途を中心に拡販していく考えである。
 プラスチックフィルムの上にシリカを真空蒸着させ、酸素バリア性と水蒸気バリア性を付与した透明蒸着ハイガスバリアフィルムである。アルミ箔を用いた包装材と異なり内容物が視認できるほか、金属探知機や電子レンジ(マイクロ波)を利用できる。
 レトルト対応のグレードとしては最高水準のバリア性である酸素透過度0.1cc/(m2・D・atm)(測定条件:25度、80%RH)、水蒸気透過度0.1g/(m2・D)(測定条件:40度、90%RH)、というバリア性を有している。耐屈曲性試験を行った後でも、バリア性を維持する特長があり、これまで以上に内容物を長期間保存することが可能である。
 医療・工業・食品・化粧品などの包装材や太陽電池のバックシート部材など、幅広い分野での利用が期待される。同社ではレトルト食品向けの包装材として国内・海外の包装材加工メーカー等に拡販し、同分野のシェア拡大を目指していく意向である。
 
【テックバリアLSの主な特長】
(1)高い酸素バリア性および水蒸気バリア性を有する
(2)レトルト性能を有し、レトルト後も高いバリア性を維持
(3)耐屈曲試験後でも高いバリア性を維持
(4)アルミを使わない構成でレトルト包装ができ、電子レンジ(マイクロ波)の使用が可能
(5)印刷加工性が良好
(6)耐酸性、耐油性に優れているので、レトルト内容物が酢や油でも高いバリア性を維持
(7)金属探知機の使用が可能
(8)単独燃焼時に塩素系ガスを発生しない