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キユーピー:江蘇省南通市に食品会社を新設

2015.04.03

 キユーピーは2015年6月、中華人民共和国江蘇省南通市に南通丘比食品有限公司を新設する予定である。これにより中国国内の新たな市場開拓の準備を進めていく考えだ。中国での拠点は、北京丘比食品有限公司(1993年設立)、杭州丘比食品有限公司(2002年設立)に次いで3ヵ所目になる。
 これまで同社では、中国でマヨネーズやドレッシングなどの調味料とジャムを中心に製造・販売を行い、徐々に売り上げを拡大してきた。地域に根差した営業活動で、2011年度に約50億円だった売上高は2014年度には110億円へと伸張し、2015年度も前年比130%以上の継続的成長を見込んでいる。
 現在の中国国内の市場環境を見渡せば、沿岸部を中心に食の洋風化や外食産業の発展が一段と進行し、ベーカリーショップやスイーツ店、各国料理の専門店など様々な業態やカテゴリーが新興している。また物流網などインフラ環境も急速に発達している。
 同社の直近の取り組みでは、冷凍のタマゴ加工品のテスト販売を開始し、ベーカリーや外食チェーンで新たな需要を取り込んでいる。この市場環境の変化を好機と捉え、中国での原料供給と新規カテゴリーの生産拠点という位置付けで、新たに設立するものである。
 工場の建設等を進め、2017年前半をめどに製造・販売を開始する予定である。まずはマヨネーズの原料となる食酢と、新たな需要が見込まれるタマゴ加工品などの展開を図り、将来的にはサラダ・惣菜などの展開も視野に準備を進める。
 今後は日本国内で培ってきた技術力や一般家庭向けとフードサービス市場への両輪での提案力をもとに新たな需要を創出し、中国の食の発展に貢献していく考えである。