• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > サントリー:共同研究プロジェクト「生命をめぐる水」

ニュースフラッシュ

サントリー:共同研究プロジェクト「生命をめぐる水」

2015.04.03

n_20150403_04.jpg サントリーグローバルイノベーションセンターは、慶應義塾と生体内の水循環と健康に関わる研究を推進するため、慶應義塾大学医学部を拠点として2015年4月1日から共同研究プロジェクト「生命をめぐる水」を開始する。
 近年、高齢化などにともない健康における水の重要性は共通認識として広がりつつある。こうした水と健康との関係性に注目が集まる中、同プロジェクトは生体内の水の流れや状態、生命の維持や健康と水とのかかわりを解明する取り組みである。
 両者の知見を生かして2018年3月までの3年間にわたり実施するものだ。慶應義塾大学医学部薬理学教室(教授:安井正人)では、アクアポリンやアクアフォトミクスなど生体内の水の循環や生命維持活動に関する基礎研究を行っている。
 また同社グループでは「水と生きる」をコーポレートメッセージに掲げ、「天然水の森」をはじめ自然界での水循環の解明など、社会と自然との共生を目指した様々な環境活動や基盤研究を行っている。「産」「学」それぞれの強みを生かした共同研究を行うことで、生体内の水循環に関する研究を加速する狙いだ。
 同時に、その研究成果を広く社会に発信し、人々の"クオリティーオブライフ"向上に貢献することを目指してくものである。将来的には、その成果を実用化することも検討していく考えである。
 なお、同プロジェクトのロゴは、水の生体内循環をイメージしたブルーのワンラインで構成している。生体内の水の状態や流れ、生命の維持や健康と水とのかかわりを解明したいという願いをこめたデザインである。
 
(※)アクアポリン:細胞の膜に水の通り道をつけるタンパク質。ヒトをはじめさまざまな生物で体内水循環にかかわっている。アクアフォトミクス:近赤外分光法を用いて、水の状態変化を解析する技術。神戸大学のツェンコバ教授により開発されたもの。
 
【主な研究内容】
1)アクアポリンの細胞生物学
  ドライシンドロームや肥満の予防と治療、再生医療、食品保存への応用
2)アクアフォトミクス
  生体内水動態のモニタリングと健康状態の評価
3)日本人の水分摂取量調査
  日本人(年齢、性、地域差)の水分摂取の特徴把握
4)生体内水の流れの計測とシミュレーション
  生体内水バランスと動的水分布の予測に基づく適切な水補給法の提案