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ニュースフラッシュ

カゴメ:米国食品メーカーを買収

2015.04.20

 カゴメは、米国Preferred Brands International, Inc.社(PBI社)の株式を買取し、連結子会社化する。PBI社は、ナチュラル(自然)とウェルネス(健康)、コンビニエンス(生活利便性)を強みとした高いマーケティング力を持つ。家庭用エスニック簡便食品カテゴリーでは、米国No.1シェア(61%)を有している。
 PBI社への出資で、エスニック食品カテゴリー(2013年市場規模:34億ドル)を通じ、米国の食品事業へ参入するものだ。同社は、自然・健康を基本とする植物性食品・飲料等の保有資源を最大限に生かし、魅力ある商品の共同開発を進めている。これらPBI社のマーケティング力と米国の広範な販売網を活用し、既存事業の成長に加えて更なる付加価値を創出していく考えである。
 PBI社は、インドで世界的外食チェーン向けに業務用冷凍野菜パイ・パテ、パスタソース、トマトケチャップなどを提供する。年平均成長率20?30%のインドのフードサービス市場では今後、需要の拡大が見込まれている。
 同社は、米国とポルトガル、オーストラリアを中心として、世界的外食チェーン向けに業務用トマト加工品の生産・販売事業を強化している。2013年には、インド大手食品メーカーのルチ・ソヤ社および三井物産、ルチ・カゴメ社を設立し、インドでの業務用事業に着手している。
 世界的な外食チェーン向け業務用ビジネスの拡大を目指しており、PBI社の優れた生産設備や高度な研究開発技術は、既存事業の商品ポートフォリオの最適化、販売連携成長戦略の強化等、大きな相乗効果をもたらすものだ。
 従来のグローバル戦略である世界的外食チェーンへの取り組みを強化するだけではなく、米国での食品事業への参入を可能にし、両社の強みを生かしたシナジー効果で飛躍的な海外事業の拡大を目指す。