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ニュースフラッシュ

三菱樹脂:インドネシアに透湿性フィルム製造ライン

2015.05.10

 三菱樹脂は、インドネシアでの透湿性フィルムの製造拠点の工場を竣工(2015年5月7日)した。紙おむつのバックシートとして使用される透湿性フィルム「KTF」の製造拠点となる。ここは1995年にポリエステルフィルムの製造拠点としてスタートしてからちょうど20周年となる。
 この2015年が節目の年にあたることから、その竣工式では20周年式典が同時開催されたようだ。「KTF」は、ポリエチレンに炭酸カルシウムを加えて延伸することで微多孔を形成する透湿性フィルムである。水蒸気は効率的に通すが、水滴は通さないといった特長を持っている。
 主に紙おむつや生理用品などの衛生材料に多く用いられている。同社グループは、水島製造所(岡山県倉敷市)および台湾の太洋製膜股份有限公司に「KTF」の製造拠点を設けており、日本および台湾を中心に販売してきた実績を持っている。
 堅調な経済成長を背景に、生活水準が向上しているインドネシアでは、快適でムレにくい(高品質な透湿性フィルムを用いた)紙おむつの需要が高まっている。
 そうした状況を踏まえて、同社ではポリエステルフィルムの製造販売を行うグループ会社のPT. MC PET FILM INDONESIAが拠点を置く、インドネシア メラクの工場建屋内に約15億円投じ、「KTF」製造ライン(生産能力:年産2億4千万平方メートル)を建設したものである。
 今後、試験運転を経て2015年上期中には営業運転を開始する予定である。同社では、透湿フィルムの飛躍的な需要増が見込まれるアジア地域で、さらに生産能力の増強を検討していく考えである。