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ニュースフラッシュ

アサヒグループ:インドネシアの伝統茶飲料商品化

2015.08.05

 PT Indofood Asahi Sukses Beverage(IASB社)は、インドネシア人の嗜好に合せ開発した飲料「ICHI OCHA Minuman The Melati』(350ml)を、2015年6月中旬からインドネシア全域で発売している。IASB社は、アサヒグループホールディングスのシンガポール子会社・アサヒグループホールディングスサウスイーストアジア(AGHSEA社)と、インドネシア大手財閥サリムグループのグループ会社のインドフードCBP社(ICBP社)によるインドネシアの清涼飲料事業合弁会社である。
 インドネシアの清涼飲料市場の中で茶系飲料は水に次ぐ大きなカテゴリーであり、今後も拡大が予測されている。PETボトル入り茶系カテゴリーの中でも7割をブラックティーが占めており、インドネシアではブラックティーに砂糖を加えたものが一般的に飲用されている。
 ブラックティーとは、紅茶やインドネシア独自のジャスミンティーである。「ICHI OCHA」は、インドネシアの茶畑で採れた高品質な茶葉に2種類のジャスミンの花をブレンドし、最初に抽出されたお茶のみを使用する"一番抽出製法"を用いて製造したものだ。
"一番抽出製法"から生み出される茶葉の本来のフレッシュな味わいと、ジャスミンの華やかな香りが特長である。20?30代の男女をターゲットとし、パッケージでは、ブラックティーを想起させる鮮やかなブラウンを基調色に、白いジャスミンの花と茶畑をイメージした絵を配置している。
 2012年にアサヒグループはインドフードグループの子会社PT Indofood CBP Sukses Makmur Tbkと清涼飲料の製造合弁会社PT Asahi Indofood Beverage Makmurと販売合弁会社PT Indofood Asahi Sukses Beverageの2社を設立している。
 2013年9月にはペプシブランドの炭酸飲料や果汁飲料などを手掛けるPT Prima Cahaya Indobeveragesの全株式を取得し、2014年1月には容器入り飲料水事業で市場シェア2位のPT ulti Bahagiaと製造合弁会社と販売合弁会社の2社を設立する。
 また水事業を取得するなど、清涼飲料事業での基盤を着実に獲得し、2014年からは「カルピス」ブランドの受託製造を開始し、グループシナジーの最大化を図っている。現在、IASB社はインドネシアにおける清涼飲料販売会社として、飲料水ブランド「クラブ」や、ペプシコブランドの「ペプシ」や「トロピカーナ」などを販売している。
 インドフードとの飲料合弁会社が開発した商品としては、2013年12月に緑茶飲料「ICHI OCHA GREEN TEA」、2014年5月にコーヒー飲料「Cafela」を発売している。