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《編集部発》機内食の可能性

2015.12.02

n_20151202_04.jpg つい先日、国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の初飛行の成功が話題となった。(先進国を中心に)世界が高齢化を迎える、これからの移動手段における時代ニーズは、大型機から中型機へ、さらには小型機へと急速に移ってゆくものだと思っている。
 そして移動(旅)の主眼も、"目的地"ということから"旅路"といったプロセスを楽しむことへと移ってゆくに違いない。そして、そのプロセスの楽しみの要は心地良さであり、なかんずく目玉となるのは食事であろう。それを航空機の選択に当てはめれば、サービスや設備としての乗り心地の良さと機内食となる。
 端的にいえば、旅客機では小型ジェットにおける機内食の充実を競う時代に入ってくるに違いない。その点で、日本では旅に欠かせない弁当(文化・技術)に明らかなように包装容器がモノをいう。さらにいえば、その包装容器と機内の調理設備との組み合わせといったことも見逃せない。
 その意味で、日本の航空各社で「空弁」にはじまり、独自の機内食が様々に試みられていることは頼もしい。2015年12月からは、日本航空(JAL)が国際線の機内食で「大勝軒」とパンケーキ店「カフェ・カイラ」の2店とコラボレーションした新メニューを提供するという。
 「大勝軒」とは、いうまでもなく「東京・東池袋のつけめん」の元祖であり、「カフェ・カイラ」はハワイ・ホノルルで人気のパンケーキ店である。コラボした「AIR大勝軒」は機内食用にアレンジした「あつもり」のつけめんで、欧州線と米州線、豪州線のエコノミー席、プレミアムエコノミー席で提供する。
 JALがエコノミー席で温かい麺類を提供するのは初めてという。機内で麺をゆでることはできないため、独自のコシのある麺を機内で再現するために約1年も試食を重ねて、店舗と同じ粉で同じ太さの麺を提供することが可能になったものだ。