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ニュースフラッシュ

富士フイルム:ハイデルベルグ社と成長分野で協業

2016.06.08

n_20160608_01.jpg 富士フイルム・会長兼CEOの古森重隆氏とハイデルベルグ社・CEOのゲーロルト・リンツバッハ氏とは、2016年6月に「drupa2016」で両社のパートナーシップとともに、印刷業界の成長分野でさらなる協業を積極的に推進していくことに合意した。
 同社とハイデルベルグ社は、「drupa2016」に世界初公開となるハイデルベルグ社「Primefire 106 powered by FUJIFILM Inkjet Technology(プライムファイア106)」の成功を互いに賞賛し、デジタル印刷市場の今後の成長につながることを期待する。
 全く新しい枚葉インクジェット印刷機は、両社の協業の結果生まれた最初の製品で、B1サイズのデジタル印刷分野で新しいビジネスモデルを確立するものだ。初公開で顧客の要望を取り入れながら、2017年には全世界で販売を開始する予定である。
 今回の成功につづくシナジー効果として、両社の充実した販売網と全世界に広がるサービス体制の活用が期待される。印刷に関する様々な知見と熟練した技術、高性能な製品群を組み合わせることで、顧客ニーズに応えていく考えである。
 また新しいデジタル印刷機の市場導入を契機に、同社とハイデルベルグ社は、双方の充実したグローバル供給体制を通して、消耗品に対する顧客の要望にも、迅速かつ的確に応えられるようになる。同社は卓越したインクジェット技術とシステム開発能力を有し、ハイデルベルグ社は機器システムの設計・製造、ワークフロー、ソフトウェアの分野で業界をリードしている。
 今回、両社の強い協力関係により、わずか2年足らずで「プライムファイア106」という革新的な製品を生み出すことに成功した。同社にとって今回の成功は、実績あるインクジェット技術を通じ、今後も革新をつづけることへの強い決意を示すものである。
 また将来の戦略の方向を定める上でも重要な要素で、今回は独自の「インクジェットヘッド」「インク」「画像 処理」の最先端技術を組み合わせた高品質・高信頼のインクジェット技術を「FUJIFILM Inkjet Technology」としてブランドキャンペーンを強く打ち出している。
 ハイデルベルグ社にとっては「新しいブランドメッセージとなる『Simply Smart(シンプリースマート)』を具体化した好例である」とリンツバッハ氏は述べる。また「顧客は新しいビジネスモデルを構築する新しいインクジェット印刷機の誕生を待ち望んでいた。オフセット印刷に匹敵する安定性と信頼性、高品質を実現し、新しい印刷アプリケーションにも対応した『プライムファイア106』は、こうした期待に応えるものである。この成功は当社の新しいデジタル戦略を強く牽引するものである」と。
 
(写真)富士フイルムとハイデルベルグ社の両CEOが、成長分野での協業と固い絆を再度確認。