• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > オムロン:カラーマーク光電センサー

ニュースフラッシュ

オムロン:カラーマーク光電センサー

2016.06.16

n_20160616_02.jpg オムロンは、生産現場で包装材に印刷されたカラーマーク検出のためのカラーマーク光電センサー「E3S-DCシリーズ」とカラーファイバーアンプ「E3NX-CA」シリーズを、2016年6月1日から発売している。これまで検出が困難だった光沢のある包装材や、色差の少ないカラフルな包材のカラーマークを安定して検出するものだ。
 これにより生産設備の立ち上げやメンテナンス時間を短縮し、包装工程の生産性向上に貢献できる。食品や飲料品業界ではニーズの多様化に伴い、とくに包装材の材質やデザインなどの多様化が進んでいる。こうしたなか、生産現場では設備の安定稼働が課題であった。
 そんな様々な包材のカラーマークを、安定かつ簡単に検出できるセンサーの要望から、(顧客企業各社の協力の下)様々な条件下でも"色の差"を安定して検出する独自センシング技術とアルゴリズムを搭載した「E3S-DC」と「E3NX-CA」が開発されたものだ。
 多様な包材のカラーマークを確実に検出するとともに、包材のロット変更等に合わせた設定の最適化で、設備の安定稼働に貢献できる。「スーパー・ハイダイナミックレンジ」機能により、反射率が高いアルミ蒸着タイプなど光沢のある包材でも、下地とカラーマークの色の差を簡単に検出できる。
 「低ノイズ高S/N比受光システム」で、色差の少ないカラフルな包材でも、同系色の微妙な色の差を確実に検出できる。ロット変更に合わせ、設定を最適化・検出した色情報を、プログラマブルロジックコントローラなど上位機器にEtherCAT経由で伝送する。
 ロットごとに生じる色のバラツキをデータベース上で管理し、ロット変更に合わせて容易にセンサー設定の変更ができ、設備の突発的な停止を未然に防ぐことで稼働率を高める。これまでは反射率の高光沢包材では、センサーの受光量が飽和しないようセンサーの取り付け角度の調整が必要だった。
 またデザインがカラフルになると、カラーマークとデザイン部分(下地)の色差が少なくなり、カラーマーク誤検出の原因ともなっていた。それを高いS/N比で、わずかな色差しかない同系色の色を安定検出できる。
 カラーマークセンサでは受光範囲を大幅に拡大し、真上からの簡単設置でアルミ蒸着の光沢包材を飽和せずに安定に検出できる。包材ロットごとに色がバラツクこともあり、カラーマーク誤検出となればダウンタイムが発生する。
 カラーマークセンサでは、下地のRGB色情報を上位機器に伝送し、定量化できる機能を搭載している。包材印刷色のバラツキにより発生していたカラーマークの誤検出と、その対策にかかっていたダウンタイムが削減できる。