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ニュースフラッシュ

味の素:インドネシアで調味料生産能力増強

2016.06.23

 味の素の連結子会社のインドネシア味の素社(P.T.Ajinomoto Indonesia)は約3077億インドネシアルピア(約25億円)を投じ、カラワン工場内(ジャワ島西部)にメニュー用調味料「Sajiku」(「サジク」)の生産工場を新設する。2016年6月に着工し、2017年12月の稼動予定である。既存のモジョケルト工場(ジャワ島東部)との合計で生産能力は約80%増強となる。
 インドネシアの人口は世界第4位の約2億5000万人(2014年)、2020年には約2億7000万人に達すると推定されている。同国の1人当たりのGDPは3500米ドルを超え、今後も年率5?6%の経済成長が見込まれる(出典:IMF World Economic Outlook Database 2015)。
 経済発展にともなう購買力の増加に支えられ、インドネシアでのメニュー用調味料市場は拡大している。なかでも唐揚げ粉市場は、喫食頻度の増加を背景に年平均24%成長している(2013?2015年度、同社調べ)。一方、ナシゴレン(炒飯)など唐揚げ粉以外のメニュー用調味料市場の同3年間の年平均成長率は22%である。
 「Sajiku」は1999年発売のメニュー用調味料シリーズで現在、唐揚げ粉3品種、その他のメニュー用調味料11品種を販売する。販売量は2012年度?2015年度、年平均23%増加し、今後も新規ユーザーの拡大と既存ユーザーの使用量増で継続的な販売数量増を見込んでいる。
 今回、新設生産工場では、唐揚げ粉やナシゴレン用などの主力品種を生産する。自動化・機械化を推進し、生産性を向上させるとともに顧客の安心のために、徹底した品質管理に加えてトレーサビリティ機能の強化を図る。また、そ顧客などが工場内を自由に見学できる通路を設置する。
 同グループは、2014?2016中期経営計画でインドネシアを「Five Stars(アセアン、ラテンアメリカのコア展開国)」の1つとして、重要な成長ドライバーに位置づけている。インドネシアのコンシューマーフーズ事業では、2020年度に2012年度比で3倍の売上げと、飛躍的な成長を目指す。