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ニュースフラッシュ

凸版印刷:ワンタッチ組立梱包開発

2016.09.19

n_20160918_03.jpg 凸版印刷は、外箱と中仕切りが一体化し、外箱を開くだけでセットアップできるマルチ・セル一体型梱包材「マルチセルケース」を開発した。半製品や中間部品などを搬送する際の集積梱包材として、2016年9月下旬から販売を開始する。自動車や電機、医療関連業界に向けて拡販し、2017年度に約1億円の売上を目指している。
 折りたたまれた外箱を開くだけで使用できる、中仕切り付きの梱包材である。仕切りが1部屋ごとに糊付けされたハニカム構造で、仕切り自体も外箱に糊付けされており、資材部品は一体化している。
 別々の部材で構成された外箱と中仕切りを組み立てる、従来の方法と比較して現場での組み立て負荷を約3分の1に軽減できるものだ。一体化したことで、約10%の減容化と約35%の軽量化も実現している。
 生産工程で半製品や中間部品を工場間で配送する際は、一般的に中仕切り付きの梱包材が使用されている。しかし従来は外箱と中仕切りが別々のパーツとして存在し、現場で組み立てて使用するのが通常で、その作業負荷が課題であった。
 今回、梱包用中仕切り製造の主要メーカーのオカベカミコンの協力で、外箱と中仕切りが一体化した梱包材を開発したものだ。作業効率の改善はもちろん、減容化・軽量化も実現している。ワンタッチで組み立て可能なため、作業負荷を約3分の1に軽減できる。
 内容物の条件により、マスの大きさ、高さ、材質など、外箱と仕切り材の最適な組み合わせも可能で、仕切り材の抜型費用などが不要なため、従来の梱包材と比較して初期費用を約3割削減できる(50マスの場合)。50マスのA3サイズで約200円(1万ロットの場合。箱サイズやマス数によって価格は異なる)となる予定だ。