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ニュースフラッシュ

凸版印刷:環境配慮のレトルト包材

2016.09.23

n_20160923_03.jpg 凸版印刷は、透明ハイバリアフィルム「GL FILM」のレトルト対応グレードの基材に、メカニカルリサイクルPET(MR-PET)フィルムを用いた「GL-AR-NF(ジーエル・エーアール・エヌエフ)」を開発した。レトルト食品向けの環境配慮型ハイバリア包材として、2016年9月下旬からサンプル出荷を開始し、2017年からの量産を目指している。
 「MR-PET」フィルムは、リサイクル樹脂の使用比率で世界最高レベルとなる80%を実現し、製造段階までのCO2排出量を削減できる環境に配慮したフィルムである今回、独自開発した透明ハイバリアフィルム「GL FILM」のレトルト対応グレードの基材に使用したものである。
 蒸着技術やコーティング技術を応用することで、再生素材を使用しながら耐熱性とバリア性が、石油化学製品由来の従来品と同等の性能を保持することに成功したものだ。「MR-PET」フィルムを用いたレトルト対応の透明ハイバリアフィルムの開発は世界初となる。
 同社では、2012年4月に「MR-PET」フィルムを用いたラミネート包材を、トイレタリー業界や食品・医薬品業界に向けて提供している。レトルト対応が可能な透明バリアフィルムとして「GL FILM」のレトルトグレードと同等の耐熱性、酸素・水蒸気バリア性を持つ。
 「MR-PET」フィルムを用いることで、従来の「GL FILM」に比べ「GL FILM」製造段階までのCO2排出量を約17%削減でき、石油由来資源の使用を削減により循環型社会の実現に貢献する。同社では、食品業界に向けて拡販し、パッケージ全体で2017年度に約30億円の売上を目指す。