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ニュースフラッシュ

《年頭所感》いつの時代も経営の根幹は「人」

2017.01.05

n_20170105_03.jpg《年頭所感》いつの時代も経営の根幹は「人」
中村正己(日本能率協会 会長)

 
 激動する世界情勢なか、わが国では経済成長をより確実なものとできるか、国民すべてが活躍できる社会をつくり出せるかなど様々な課題解決に向け、さらなるリーダーシップが求められています。
 当協会は2017年、創立75周年の節目を迎えます。1942年の創立以来、経営革新の推進機関として、産業界の皆さまとともに歩んでまいりました。戦後の復興期から高度成長時代は、ものづくり品質や生産性向上に向け、海外から様々な経営技術を取り入れ普及してきました。
 その後も製造業のみならず幅広い産業分野において、マネジメント革新、人材育成、販路開拓・マーケティング支援など、日本産業界の競争力強化の一端を担ってきたと自負しています。
 そして今、成熟化、グローバル化、ICT化といった様々な環境変化を見据え、私どもでは「個人」「組織」「社会」の3つの視点から持続可能な経営や組織づくりを目指す、新たな経営思想「KAIKA(カイカ)」を提唱し、その普及を重点的に行っています。
 「KAIKA」は"開花(花開く)""開化(進化する)"の2つの想いを込めた造語で、「個の成長」「組織の活性化」「組織の社会性」の同時実現を目指すものです。具体的な活動の1つとして、KAIKA経営を実践している企業を表彰する「KAIKAアワード」を実施しています。
毎年多くの企業に応募いただいており、KAIKAの考え方を活かした経営が着実に日本企業に浸透しつつあると実感しています。もう1つ私どもが強化している活動として、ASEANを中心としたアジア地域での事業があります。
 これは、アジアとともに進化し発展を目指す「アジア共・進化」の考えに基づいており、日本産業界が今後も持続的に成長していくための1つの鍵となるものです。
 具体的には、日本およびアジアの優れた工場マネジメントを表彰する「GOOD FACTORY賞」、タイの日系工場の第一線で活躍する現場リーダーによるマネジメント事例発表会、ASEAN地域の政財界のリーダーとの交流を通し、ASEAN地域での次なるビジネスを模索するビジネスフォーラム、プロセス産業向け視察・ビジネスマッチングなど、製造業向けの事業を中心に幅広く展開しています。
 最後に、長年経営支援に携わって感じるのはやはり「人」の力です。人と人とが対話を通じて理解し合い、互いを尊重する、いつの時代も人が経営の根幹であることに変わりはありません。2017年が、皆様にとりまして良い年になることを祈念いたします。