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ニュースフラッシュ

ヤマト運輸:海外販路拡大に向けた連携協定

2017.03.22

 ヤマト運輸は、福島県ANA総合研究所と福島県庁で福島県産農林水産物等の海外販路拡大に向けた連携協定を締結した。福島県は、オリジナルブランド米の「天のつぶ」をはじめ、全国有数の生産量を誇る桃や梨など、多くの農産物の産地として有名である。
 これらの豊富な農産物をタイやマレーシア、シンガポールなどの海外に向けて販路を拡大する取り組みを進めており、取引の拡大に向けて小口輸送の活性化や海外の消費者ニーズの把握、農産物の輸送時における鮮度保持、輸出時の通関手続きなどが課題となっていた。
 また同社と ANAグループとは、国内の輸送リードタイム短縮に加え、沖縄国際物流ハブを基点としたアジア圏へのスピーディーかつ、高品質な輸送ネットワークを構築し、「旬」の食材の鮮度を保ったままアジア圏へ届ける「産直・お取り寄せモデル」の実現に向けて取り組んできた。
 こうした3社の連携協定の締結により、それぞれが有する資源やノウハウを有効活用し、県内の生産者や事業者に対し、小口輸送の集約化に伴うコストダウンや海外展開に有益な輸送ルートを提供するなど、県産農林水産物などの販路拡大に向けて取り組んでいく考えである。
 福島県は、海外マーケット情報の収集や県産農林水産物等PRとともに、販路拡大に積極的な生産者や事業者とバイヤーをマッチングさせ、県産農林水産物などの販路拡大に向けた支援を行う。
 また同社と ANAとは、アジア圏へ最短翌日にお届けする国際間の小口保冷輸送サービス「国際クール宅急便」などの輸送サービスを通し、高品質な県産農林水産物の鮮度を保ったまま海外まで届ける。
 生産者や事業者が海外とのビジネスを積極的かつ安心して展開できる輸出支援セミナーの開催や、輸出時に必要な書類の作成などのサポートを行い、海外販路の拡大を支援する。
 
(※)ANA 総合研究所は、ANA グループのシンクタンクとして2006年4月に法人化。長期的な航空需要開拓を目指した地域活性化や観光振興に加え、海外との人の交流拡大策の研究、ANA グループ内のノウハウを活かすための人材活用やアイデア発掘、新たな発想での空港活用ビジネスモデルの研究等を、航空会社の事業範囲に捉われず、大学や自治体をはじめ各種団体とも連携しながら推進する。ANA グループで蓄積してきた知識を大学教育に役立てるなど、幅広く事業を展開。