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ニュースフラッシュ

味の素:トルコの食品会社の子会社化

2017.08.18

 味の素は、2017年8月17日にトルコのキュクレ食品社の株式50%を約1億8100万トルコ・リラ(約57億円)で取得し、100%子会社とした。これにより、トルコでの事業拡大を加速し、中東地域への事業強化を図る狙いである。
 トルコの人口は2016年時点で約8000万人、経済成長率は2014年5.2%、2015年6.1%と堅調に推移し、2016年はテロや観光業の不振等の影響はあったものの2.9%(出典:外務省)と今後も成長が見込まれている。
 トルコでは、2011年に100%子会社のイスタンブール味の素食品販売社を設立し、外食向け調味料の販売を開始した。2013年にプレミアムブランド食品会社キュクレ食品社の株式50%を取得し、既存事業強化と新しい食品領域での事業拡大を推進してきた。
 2017年には同国の大手食品会社オルゲン食品社の全株式を取得し、トルコでの事業ポートフォリオ強化および中東地域への事業展開を進めてきた。キュクレ食品社とは2013年に資本参加し、食酢や果実ソースの安定成長や伸長する小店舗型小売チェーンへの取り組みを強化した結果、2016年の売上高は約7000万トルコ・リラ(約22億円)となり、2014年比で約2倍に拡大している。
 今回の100%子会社化により、オルゲン食品社保有の「Bizim Mutfak」ブランドのブイヨン・粉末スープなどの事業に、キュクレ食品社保有の「KEMAL KUKRER」ブランドの液体調味料事業が加わり、同グループはトルコで総合食品メーカーとしての活動が可能となった。
 今後は、イスタンブール味の素食品販売社・キュクレ食品社・オルゲン食品社の3社での連携を強化し、トルコでの更なる事業拡大を図りたい考えである。
 2017?2019中期経営計画で、食品事業での地域ポートフォリオ強化を通じた確かな成長を重点戦略に掲げ、トルコ・中東は新地域(Rising Stars)と位置付け、事業拡大・強化を進めている。今後も、各国・地域の食生活・食文化に適合したカテゴリ展開を通じ、現地の生活者のより健やかな食生活に貢献する。