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ニュースフラッシュ

味の素:ミャンマーで「味の素」の生産開始

2017.09.15

 味の素の関係会社のミャンマー味の素食品社(MAF社)が、約1000万米ドル(約11億円)を投資し、うま味調味料「味の素」の生産(包装)工場を建設した。2017年8月から本格稼働し、ミャンマー国内向けに販売を開始したことから、2017年9月19日に現地で竣工式を行う予定である。
 今回の現地生産(包装)開始に合わせてマーケティング活動を強化し、ミャンマーでの事業拡大を加速する狙いである。1996年にヤンゴン市にミャンマー味の素工業社を設立し、「味の素」の生産(包装)・販売を行ってきたが、事業を取り巻く環境の変化により、2000年4月に事業活動を停止していた。
 2011年以降、ミャンマーでの経済開放政策が進んだことを受け、2012年からタイ味の素社が「味の素」を輸出し、ミャンマー国内で販売を行ってきたものである。その後、さらに経済開放が進んだことで、2016年2月に新たにMAF社を設立し、現地生産(包装)・販売再開の準備を進めてきたことによる。
 ミャンマーの人口は約5100万人、GDP成長率は約6.3%(2016年、日本貿易振興機構推定)で、今後も高い経済成長が見込まれている。ミャンマーでのうま味調味料の年間消費量は約5万2000トン(前年度比102%。2016年度、同社推定)で、アセアン地域ではベトナム、インドネシア、タイに次ぐ市場規模を持つ非常に有望な市場である。
 このようなミャンマーの情勢の変化や市場環境を背景に、MAF社による「味の素」の現地生産(包装)・販売を再開したものだ。8月からヤンゴンで50g品、250g品、500g品の3品種を販売する。今後、販売エリアをマンダレーなどにも順次拡大し、将来的にはミャンマー全土での展開を図りたい考えである。
 現地生産(包装)の実現で、これまで実施できなかったアセアン地域で強みとする現金直売ノウハウの活用や、広告投入等のマーケティング活動を直接行うことが可能となる
 また、同じティラワ経済特区内では約2200万米ドル(約24億円)の投資を行い、粉末飲料「Birdy」3 in 1(「バーディー」3 in 1)の工場を建設中であり、2018年4月に販売開始予定である。2018年上期中に「味の素」の工場内に風味調味料「Ros Dee」の生産ライン導入を計画し、「味の素」と合わせたカテゴリの拡充でミャンマーでの事業拡大を加速し、100億円を超える規模を目指す。