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ニュースフラッシュ

凸版印刷:世界初デジタル印刷対応のバリアフィルム

2017.10.17

n_20171017_02.jpg 凸版印刷は、透明バリアフィルム「GL BARRIER(ジーエルバリア)」で、HP Inc. (HP)の協力により、デジタル印刷機「HP Indigo」に対応したレトルト包材向けの「GL FILM」のデジタル印刷グレードを開発したものだ。
 パスタソースやビーンズなどレトルトパウチ食品向けに、2017年9月下旬から国内外の市場に向けえ提供を開始している。デジタル印刷に対応したレトルト包材向け透明バリアフィルムは世界初となる。
 透明バリアフィルムでは困難とされていた、レトルト殺菌後の酸素バリア性および水蒸気バリア性を従来同等に保ち、小ロット多品種なパッケージの提供を実現するものである。
 2016年から、軟包装分野での小ロット多品種生産に最適なパッケージを提供する「トッパンFPデジタルソリューション」をスタートしている。菓子・食品や贈答品、ノベルティなどでは多数の採用実績があり、HPのコンバーティング技術「HP Indigo Pack Ready Coating」に対応した新グレードを開発したものだ。
 製版不要のため、複数デザインのパッケージ製造が可能となり、情報加工技術を応用し、グラビア印刷と同等の品質を実現したものである。
 食品業界はもちろん、将来的には高温多湿化での耐久性が求められる医療医薬や産業資材分野向けにも展開していく予定である。透明バリアフィルム事業全体で2020年度には約1,300億円の売上を目指している。