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ニュースフラッシュ

福井県小浜市:「鯖、復活」養殖効率化プロジェクト

2017.11.21

n_20171121_05.jpg 福井県小浜市とクラウド漁業、KDDIは、小浜市漁業協同組合、福井県立大学と共同で、IoTを活用して鯖養殖の効率化を図る「鯖、復活」養殖効率化プロジェクトを開始する。公募によりクラウド漁業とKDDIらが受託者として決定したものである。
 小浜市は、2016年から鯖の食文化の新たな展開で産業振興や誘客促進による地域活性化を目的に「鯖、復活」プロジェクトを開始している。2017年7月に、ICT/IoTの活用による成功モデルの普及展開を図るため、地域の先導的な取り組みを推進する総務省の「情報通信技術利活用事業費補助金(地域IoT実装推進事業)」に「鯖、復活」養殖効率化プロジェクトとして採択されている。
 今後、2018年2月のIoT実装に向けて各社間で仕様を協議し、測定機器やアプリの開発など準備を進めていく意向である。鯖養殖の事業採算性を確保に向けた飼育規模の拡大の必要性から、水温と給餌量の関係を明確化し、生残率を高めるもの。また鯖養殖事業の普及・拡大に向け、飼育方法のマニュアル化を行う。
 「鯖、復活」養殖効率化プロジェクトでは、IoTの活用で漁業をデータ化し、リアルタイムデータに基づく効率的な養殖の実現を目指す考えである。養殖いけすに、水温、酸素濃度、塩分濃度を1時間に1回測定可能なIoTセンサー「うみのアメダス」を設置し、モバイル回線を経由で現地状況が把握可能となる。
 給餌場所、給餌量、タイミングをタブレット入力によって管理する「デジタル操業日誌」を導入し、漁師の経験と勘やノウハウをデータ化する。今後、蓄積されたIoTセンサーによる外環境データと漁師のノウハウデータの相関を分析することで、養殖の効率化を図り、後継者育成課題の解決に貢献する。