伊藤ハム：食肉加工品メーカーを完全子会社化
2017.12.25
伊藤ハムは、ニュージーランド海外投資委員会の承認を受け、ANZCO FOODS社（NZCO）の発行済株式の全てを、株式譲渡契約に定める条件に基づき追加取得して完全子会社化する。
ANZCOは、豊富な水資源および高品質の牧草を持つニュージーランドでの牛肉・羊肉の生産事業をベースに、世界の主要市場にマーケティング・販売拠点を保有する企業として安全で高品質な食肉を安定供給している。同国内の大手食肉会社では唯一、穀物肥育牛事業および加熱加工品事業を有している。
同社は、2015年にANZCOへの出資比率を65％まで高めて子会社化し、それ以降経営に深く関与しながら信頼関係の構築、価値観と戦略の共有を図ってきた。同社米久ホールディングス（伊藤米久HD）は、2016 年度から5年間を対象期間とする「中期経営計画 2020」のなかで、「成長市場対応強化」および「海外生産と海外市場での販売拡大」を掲げている。
2020年度には経常利益に占める海外事業の割合を13.5％に拡大することを目標にしており、今回の完全子会社化によりANZCOの競争力強化を更に推進するとともに、海外事業展開での連携を加速させる考えである。
